【続】碓氷真澄の姉もサイコストーカー【A3!】

ストーカー所の騒ぎじゃない ページ12

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《多分なんだけど、Aちゃん妊娠してると思う》

｢…え？｣

《今日病院に行くんだよね？予約した？》

｢…ううん、まだ｣

《なら、内科じゃなくて産婦人科に行ってみて》

｢…わかった｣


気付いたら涙が出てきた。いづみが抱きしめた。


｢本当かどうか分からないから、今日は病院で確かめてもらってね｣

｢…うん｣

｢頑張ってね｣


いづみが応援してくれた。
男達は鈍いみたいで、おろおろしてる。


｢…おい。大丈夫なのか｣

｢カントクどういう事だ？｣

｢えっと、｣

｢病院で確かめてから言う。間違ってたら嫌｣

｢…。｣


左京が深刻そうな顔してる。左京以外の前で泣かないアタシが泣いてるから。
いづみに言われて手伝いを先に切り上げた。ソファに座っている左京に跨ってぎゅってする。


｢うぅ…さきょう…、｣

｢本当に大丈夫か…。病院に連絡して先に入れてもらうか？｣

｢…、…だいじょうぶ｣

｢ほら、泣き止むまでこのままで居てやるから。お前に泣かれると俺まで辛い｣

｢さきょう…｣

｢分かったから。…いい子だから、な？｣


左京のいい子久しぶりに聴いた。無理。もっと泣く。好き。


｢アンタ姉さんを泣かせた｣

｢真澄くん！！｣

｢ごめん｣

｢はは、すっかりかかあ天下だな。…A、他の奴らが来る前には泣き止んどいた方が得策だぞ。左京さんも心配な気持ちも分かりますけど、カントクがいつも通りな所見ると特別悪い訳じゃないみたいですしきっと大丈夫ですよ｣

｢…分かった｣

｢確かにな…。早めに行くか｣

｢アタシが、れんらくしておく｣

｢ああ、分かった。Aは行く前に風呂に入れ。その間に家から着替えを取ってくる。出発は8時半だ｣

｢ん、分かった｣


ご飯を食べて、お風呂に入って歯磨きして。
病院に行くまで時間が長く感じた。
ご飯食べてる間も、重い雰囲気が伝わったのかいつもよりも静かに感じる。
ストーカーの事だと誤解してたけど。

秋組はうるさかった。
以前の誘拐事件を引き摺ってるらしい。
行き過ぎたストーカーに良く分からない薬を嗅がせられて誘拐されたやつ。
その時の秋組と言ったら荒れに荒れてた。らしい。誘拐されてたからよく知らない。確かに会った時臣は現役かなとは思ったけども。
左京が凄いかっこよかった…。はぁ…好き。
そういう事で秋組は左京に引っ張られる形でアタシに対して過保護になった。
アタシが外に出る時は必ず1人は付き添う事になった。


──

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