第27話 ページ30
ワタル｢さて…行こうか､カイリュー｣
｢リュー!｣
今日も相棒のカイリューの背に乗り､あの森へと目指す
今まであの場所は俺と俺のポケモン達の秘密の憩いの場だったが…今ではAと彼女のポケモン達と共に過ごすことが多い
なんでも､今現在彼女の父親の都合でジョウトに滞在しているらしい
確かジョウトにはAの母親の実家があると言っていたな…
1人になる時間欲しさにあの場所へ通うようになっていたが…今ではAに会う為に行く自分がいる
まぁ…もうすぐで彼女はガラルに帰ってしまうと言っていたが
共に時間を過ごしていく程に､Aという少女に惹かれていく
初めは生気のない､その歳に相応しくない目をしていたが…話していく内に変わっていった
コロコロと変わる表情に合わせ､瞳にもその時の感情がよく映し出されるようになった
特に彼女の輝かんばかりの笑顔は俺も好きだ
それが自分に初めて向けられた時は…なんとも言えない…とても胸が暖かくなる様な感じだった
彼女曰く､人と接するのは苦手らしい
ポケモンなら気兼ねなく接することが出来るが､人間相手だと怖気付いてしまうとのこと
だから俺は､普通に接することの出来る数少ない人間らしい
それを聞いてとても嬉しかったのは確かだ
それと同時に､彼女の苦労を思い…やるせない気持ちにもなった
Aは普通の女の子だ
ただマレディクシオンという呪われた一族に生まれてしまった…他の子と変わらない純粋で優しい子だ
だからこそ､俺は彼女を守りたい
出来るだけそばにいて､彼女の苦しさ､辛さだとかを無くしてやりたい
ワタル｢よし…ありがとうカイリュー｣
｢リュ!｣
ワタル｢…確かこの辺り……!｣
地面に降り立ち､Aを探すため､そこらを歩き回る
少し歩いた先にA達の姿が見えた
パルキアに体を預け､メッソンとフカマルを膝に乗せ気持ちよさそうに寝息を立てていた
確かに今日は天気がいい
森の中には心地よい風が吹いている
Aも日々疲れが溜まっているんだろう
彼女の頬にあるガーゼがとても痛々しいが…
とても幸せそうな寝顔をみて思わず頬が緩む
｢リュー…｣
ワタル｢あぁ…かわいいな……｣
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ユキ - 等身大カビゴン雪だるまってw雪だるまの下り面白い (2022年10月26日 20時) (
レス) @page35 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
みずの - このシリーズに今まで出会えなかった事が悔やまれるほどに面白くて素晴らしい作品ですぅ....(泣)))ありがとうございますぅうう""" (2021年6月21日 14時) (レス) id: f49d756fab (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - パルキアの心の声？みたいなのがすごい好きで一人で笑ってます！ (2020年10月25日 19時) (レス) id: 2cbd1529ad (このIDを非表示/違反報告)
さたぽ - 人物紹介？なのかな？それがめっちゃ面白いんですがwwwww最高ですねwwww (2020年6月7日 13時) (レス) id: ac2614cbe5 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - もしやTRPGやってます…？SAN値チェック出てくるたびに笑いを堪えてます…！ (2020年2月29日 19時) (レス) id: cf2a49dd6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梨 | 作成日時：2020年2月10日 19時
