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123話 ページ29

奥に進むとそこには倒れた火影様と、大蛇丸の姿が
あった 大蛇丸の両腕はなぜか壊死したように真紫に変色している

「ッ!…火影様ぁッ!」

わたしはすぐに火影様の元に駆け寄った 幸いな事にまだ息がある

オロ「この老いぼれめ!…よくも…よくもわたしの
腕を!」

「大蛇丸ゥーッ!!」ズバッ

オロ「グゥア゛ア゛ア゛ア゛!」

わたしは間髪入れずに大蛇丸を刀で斬りつける 大蛇丸もすんでのところでかわそうとするが避けきれなかったようだ

オロ「グッ…老いぼれといい、アナタといい…どいつもこいつもわたしの邪魔を…」

「お前だけは…ここで殺すッ!」

もう一度斬りかかろうとすると周りの結界が解けて 四隅にいた音忍が大蛇丸の元に集まった

鬼童丸「大蛇丸様!」

オロ「クッ…退却よ…急ぎなさい!」

鬼童丸「は、はい!」

音忍のひとりが印を結んでいる時、わたしはまっすぐ
大蛇丸を睨みつけて言った

「お前とは…二度と会いたくない…」

オロ「それは…お互いさまでしょ…」

そう言って大蛇丸は時空間忍術で消えた わたしは
また火影様の元に向かう

「火影様!」

ヒル「グゥ……おぉ…Aか…」

「待っててください! 今すぐ医療忍術を」

印を結ぼうとすると火影様がそれを止める

ヒル「いいんじゃ…どうせ、ワシはもう助からん」

「そんなッ! しっかりしてください!火影様はまだこの里には必要なんです!」

ヒル「これも…昔大蛇丸を逃がしたことへの…罰、なのかもしれんのぉ…後のことは若いもの達に…」

そう言った火影様の目は……虚ろになっていた…

「そんなの……ダメです…」スっ

『死なせない…火影様にはまだ生きていて欲しい
それに…』

「あなたには…まだ、話してないことだって…」スっ

わたしは竜遁の印を結び、狩竜眼を開いてチャクラを最大限まで引き出す

「はぁあぁああ!」

空気は震え、屋根がガタガタと揺れる そして…

「竜遁・無生流照佑守 (ナバルデウス)!」

わたしの頭上に巨大な身体の龍が現れた、空中をまるでゆったりと泳ぐようにそこにいる わたしは龍に話しかけた

「お願い、火影様を助けて!」

龍はわたしの目を見てまるで応えるようにゆっくりと火影様に頭を近づけ口から白い息を吐いた


『火影様は…絶対に助ける!』

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作者名:溝呂木 | 作成日時:2019年9月14日 19時

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