122話 ページ28
木の葉の里が少し見えるところまできた 現状はとてもひどいものだ 大蛇が里の壁を壊し、立ち向かった上忍が次々と倒されていく
『このままじゃ……早く…早く!』
すると、蘭保住達が心に話しかけてきた
ラン『A! 気持ちはわかるけど、そんなに飛ばしたらチャクラがなくなっちゃうよ!』
『わかってる……わかってるよ!…でも…』
ゲネ『里のヤツらは俺らで何とかしてやるよ!てめぇはそのためにチャクラをできる限り温存しとけ!』
ギア『お前のチャクラが尽きたら、俺らも竜遁も消えちまうからな 他のことは後回しでまっすぐ火影の
じいさんとこに行ってこい』
『みんな……うん、里のことは任せたよ!』
みんなにそう言って、わたしは中忍試験本戦の会場に向かった
ラン「さてと、頑張りますか!」
ゲネ・ギア「おう!/あぁ!」
里の中に入り、試験場を見ると観客席に何やら紫色の結界が張っていた
「あの結界…」
結界の近くには暗部の姿が見えた、わたしはすぐにそこに降り立つ
暗部「火影様ぁー! クソッ…ダメだ…ん? 君は!」
「暗部のみなさん! この結界はいったい…」
暗部「これは"四紫炎陣”…風影になりすましていた
大蛇丸のその手下が張ったものだ 俺たちは近づくことも中にいる火影様をお守りすることもできない…」
「そんな……何か方法はないんですか?」
みんな顔を下に向ける
暗部「すまない…」
返ってきた答えは絶望的だった
龍『A、この結界はチャクラで出来ておるようだな』
『え?…』
龍『全ては無理だろうが…お主ひとり分の穴くらいなら作れるだろう』
『なんの話しを…』
龍『わからんか? 竜遁の中にチャクラを糧に大きくなるヤツがおったではないか』
『…ッ!』
龍『フッ…あとはわかるな?』
『はい、ありがとうございます!』
「暗部のみなさん! そこをどいてください!」
わたしは急いで竜遁の印を結び、暗部の人達に下がるように言った
少し戸惑ってはいたけど暗部のみなさんも察してくれたのか 後ろに下がる
「竜遁・悪喰獣(イビルジョー)!」
すると足元に小さな黒い生き物が這い出てきた その生き物にわたしは語りかける
「あの結界、全部食べて!」
イビ「キュィィイイ」
その生き物は元気な声を上げ、結界を食べはじめるとすぐにぽっかりと穴があく
「火影様は、わたしが必ず助けます」
暗部「お、おい!」
暗部の制止も聞かずにわたしは結界の中に入って奥へと進んだ
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作者名:溝呂木 | 作成日時:2019年9月14日 19時