5 ページ7
*
「(ふふ、何人かこっちに着いてくれなかったけど…
あれくらいなら引きずり込めるかなぁ…)」
「ぁ、せ、瀬名先輩っ、！
おはようございます、！」
「嗚呼、あんた」
「っ、その…相談が…」
「なに？また嘘の話でもでっち上げるの？」
「ぇ、？そ、そんなこと…」
翌日の朝、何故か3年の階にいる姫が望騎士に挨拶をする。今度は望騎士を引きずり込むのだろうか。しかし望騎士は相手にするつもりは全くないらしい。
「セナーー！！！」
「ぅ、わっ！ちょ、何するのレオくん！」
「？、セナが困ってるように見えたから！！！」
「、あっそぉ…」
「(チャンス！！)つ、月永先輩！」
「…………そうだ！思い出したぞ！！
女王陛下から召集だ！」
「女王陛下から？
何かあったっけ？」
「あれ？知らないのか？
聖女さまと姫さんについてだぞ〜！！」
望騎士が面倒くさそうに姫に返事を返していると望騎士に飛び込んでくる歌騎士。なぜかそれをチャンスだと思った姫が話しかけるがそちらを少し見ただけで無視し、女王陛下からの召集だと伝える。
「ぇ、あの……？」
「ん〜？誰だお前？！
まって！言わないで！！
あ、そうだ！姫川だ！！」
「はぁ？違うでしょ
愛川だよ」
「そうだった！！
さすがセナ！！」
「人の名前くらい覚えられるようになりなよねぇ…」
歌騎士は人の名前を覚えるのが苦手…というかたんに姫に興味が無いだけだろう。自分を覚えていなかったことに対してか名前を間違えられたことに対してか姫はとてもショックを受けたらしい。
「まあいいや！！
取り敢えず早く行くぞ！
女王陛下をお待たせするわけには行かないからな！！」
「それもそうだねぇ…」
そう言って姫の方を見ずに歌騎士と望騎士は去って行く。
「(あの2人はだめ……
2年生の2人…いや
朱桜司の方が純粋で騙しやすい…)」
「(嗚呼、早くあいつの絶望した顔がみたい…！！)」
「ふふっ…楽しみだなぁ…」
---
『司、お願いがあるの。
嫌なら断って頂戴ね。
………レオにも泉にも凛月にも嵐にも頼めないの。
貴方が適任なのよ。頼めるかしら？』
------
追記
今までみたことのない量のお気に入りありがとうございます！！
皆様のおかげで順位も付きました！
更新頻度の遅い文才の無い作者で宜しければこれからもみていってください！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪宮月華 | 作成日時：2024年2月11日 14時
