伍拾肆 ページ11
桐生side
ボーイ「いらっしゃいませ。『シャイン』へようこそ」
兄さんとこの組員である西田から指名がつかないキャバ嬢をどうにかしろといったメールが送られてやってきたんだが…
ボーイに席を案内されて適当に座るとソイツはやってきた
ド派手なピンクの服はパイソン柄で思いっきり刺青が見えている
メイクやネイルはしているがどう見ても男だろう
濃い髭もある
そして、何故そんなに裾の短い服なんだ…!
?「どーも、ゴロ美ですー♪」
…?よく見たら
桐生「兄さんじゃないか!」
だから西田がメールを…
真島「嫌やわぁ、桐生ちゃん。ここではゴロ美って呼んで」
確かにさっきから気になってる刺青には見覚えがある
貴方「…あのー。俺も一応います…」
ん?誰だ。
こんな綺麗な娘、知り合いにいないが…
貴方「もしかして、分からない?じゃあ失礼しまーす」
真島「もー。待ちぃや月城ちゃん」
貴方「いてて。分かったから離せって!」
月城ちゃん…?
桐生「ほんとか!?月城ってのは、兄さん」
兄さんと違いロングドレスをを着ている月城は髭はもちろん刺青も見えない
元々顔立ちがいいからか少し目元がキツめだがいい娘に化けているもんだ
真島「ゴ・ロ・美!」
桐生「いや、しかし…」
しかし、ゴロ美ってのはちょっと
それに呼び方なんてそんなに気にする事か?
真島「お、なんや?どうやらキャバ好きな桐生ちゃんにとっては我慢ができへんみたいやのう。そらそうや、キャバに入って男が出てきたら、誰でも怒るのが普通や。」
真島「どや?俺を殴りたくなってきたんとちゃうか?そしたら早速、表出て喧嘩しようやないか」
結局喧嘩が目的か
だが、この店に入る為にそれなりに金は払った
桐生「…い、いや、今の俺たちはただの客とキャスト。楽しく酒を呑もうじゃねえか」
ゴロ美「ほぉー!さすが桐生ちゃんや!気に入ったでぇ…ほな、全力で俺らを口説いてみいや!」
俺らって月城もかよ
桐生「はぁ。いいだろう…その勝負、受けて立つ!」
ゴロ美「よっしゃ、飲み物なにする?」
月城にメニューを渡され適当に水割りを頼む
接客は普通なんだな
そういえば兄さんはゴロ美だったが月城はなんと呼べばいいんだろうか
ゴロ美/貴方「かんぱーい!」
ゴロ美「桐生ちゃん、お疲れ様ー」
ボーイに頼んで直ぐににきたグラスを軽く持ち上げて本格的に目に前の2人を口説く時間が始まった
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時