死蝶は舞う2〔龍が如く〕

伍拾伍 ページ12

貴方side


真島｢桐生ちゃんは、こないな店よう来るん?｣



貴方｢桐生さん結構通ってそう｣



桐生｢いや、そうでもない。昔はなじみの店で飲むことがほとんどだったからな｣



貴方｢そうなんだ。えーと、セレナだっけ?｣



天下一通りの店だよな



桐生｢ああ｣



ゴロ美｢ほぉ…ほんなら今日はラッキーやったなぁ。こないにカワイイ女の子と酒が飲めるなんて。…ウチに惚れたらアカンでぇ?｣



ｳｯ…何故かハートが見える



桐生さんもちょっと引いt｢ﾌｯ、案外ハマっちまうかも知れねぇな｣



おっと桐生さん乗り気でしたかー



ゴロ美｢ひっひっひ!ええノリしとるのう!さすが桐生ちゃんや♪｣



俺だけ置いてけぼりなんだけど…



桐生｢そう言うあんたらはどうなんだ?こういう店にはよく来るのか?｣



貴方｢俺が行くと思うか?女には困ってねぇよ｣



まぁキャバ嬢は可愛いけどデレデレするタチじゃないし、するならホストだな



ゴロ美｢俺は毎日のように通っとったで｣



桐生｢…意外だな。こういう店には興味ないかと思っていたが…ひょっとして、入れ込んでる女でもいるのか?｣



まじにぃがキャバに行ってるところなんで見たことないけど…



ゴロ美｢アホ、客としてやない。…オーナーやったんや｣



桐生｢オーナー?あんた、キャバクラを経営してたのか｣



ゴロ美｢いっとき、組を破門されてカタギなってた事があってのぅ。我ながら辛い過去やったわ…｣



10年以上前でもその時は本当に辛かったんだろう、その時を思い出したのか少し暗い顔を見せた



破門か…アイツはハメられて務所に入ったしオマケに破門までされて



今度会いに行ってやるか



桐生｢この神室町一帯、ビルというビルを俺のシマにしたんだったかな｣



いつの間にか別の話に…聞いてたふりしないと



ゴロ美｢それのどこが辛い過去なんや…そんなん何の自慢にもならへんで?そもそも、他人が建てたビル奪ったところでおもろないやろ。それより、自分の手でデッカいビル建てる方が俺は興味あるのぉ! ミレミアムタワーよりもデカいビル、建てたろやないか!｣



へっ?ビル建てるの??



桐生｢ﾌｯ、あんたらしいな。月城は昔何してたんだ?｣



へ?



貴方｢お、俺!?俺は留学したくらいだな。他はまぁ、2人に比べたらちっぽけな事しかない平凡な人生だよ｣



破門とかないし



あとは女を捨てたくらい?そんな事言えないけど



2人と違ってまだ人生語れるほど生きてないし

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