死蝶は舞う2〔龍が如く〕 (ページ13)

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伍拾陸ページ13

真島side

留学行っとったって俺とおーたときは既に行った後やし

どんだけ頭ええねん

それにハタチなるずっと前に会長なっとるやないか

親死んで継いだいうても反発も多かったやろうに

桐生ちゃんより苦労してるかもなぁ!

全員｢…｣

ゴロ美｢ほれ、桐生ちゃんの方からも話題振らんかい。こないな時は、男の方からリードせんと｣

話題終わったからって黙るなや

桐生｢そうだな…ゴロ美はどんな男が好みなんだ?｣

ゴロ美｢わたしぃ?わたし、メッチャごつい男好きやねん!やっぱり男は強くてナンボやわぁ｣

女ひとり守れんような弱いやつは要らんわ

桐生｢ﾌｯ…割と直球だな。顔がいいとか、金持ってるとか、頭がいいとか、そういうのは気にしねぇってことか?｣

ゴロ美｢あー、そういうのはどうでもええねん!とにかく一緒にいて楽しいことが全てや。せやから、強くなかったらアカンねん｣

桐生｢一緒にいて楽しいことと強いことが、どう関係してるんだ?｣

ゴロ美｢あん?そんなん決まっとるやろうが。男女が一緒にやること言ったらひとつ♪…喧嘩やろが!!｣

ほんま桐生ちゃんはゴロ美のことなーんも分かってないんやから!

桐生｢…俺なら付き合えるぜ。強さなら自信がある。｣

自信ある言うても昔の強さは戻っとらんやろ桐生ちゃん

ゴロ美｢ひひひ、言うだけなら簡単やけどなぁ、ホンマに付き合う資格があるかどうか、確かめる必要があるよなぁ｣

桐生｢つまり、ゴロ美と付き合う為には、ゴロ美を満足させられるくらい強い男だってことを証明する必要があると?｣

ゴロ美｢せやな、それを手っ取り早く確かめるには…やっぱり直接喧嘩するのが一番やな!｣

桐生｢おいおい、それじゃ付き合おうが付き合うまいが結局喧嘩するじゃねぇか｣

ゴロ美｢ﾊﾊｯ、ホンマや!桐生ちゃん、ええツッコミするのう♪｣

この後楽しみやなぁ！喧嘩や喧嘩!

ゴロ美｢そういやさっきから月城ちゃんずっと黙(だんま)りやん。ちゃぁんと桐生ちゃんをもてなさな！桐生ちゃんもほっといたらアカン!｣

月城ちゃん見たらグラス傾けて静かに飲んでるし

桐生｢す、すまない。｣

貴方｢だって2人で盛り上がってただろ。入る隙間がなかった｣

ゴロ美｢そんな言い訳は要らんねん!そや、月城ちゃんが好きな男の好みってなにー?｣

貴方｢まだそんな話するのかよ…そうだなぁ__｣