伍拾漆 ページ14
貴方side
貴方「まぁ、かっこいい方がいいな。年下はありえない」
ゴロ美「顔で選ぶんかいな」
貴方「一緒にいてあれこれすると仮定したら言っちゃ悪いが顔が少しは良くないと耐えられない」
あと息が臭いのもやだな
桐生「現実的だな。ゴロ美と違って強さにはこだわらないのか?」
あー
貴方「そりゃあ女の子を守れる強さがある方がいいとは思うが絶対じゃない。守ろうとするその姿勢が大事なのさ。女ってのはそういう生き物だと思うが?」
まぁコレ俺のホンネなんですけどね
桐生「詳しいな」
貴方「そうか?なら今度スターダストで働いて見ようかな。女の気持ちを考えて動いたらモテるかも」
ゴロ美「キャバ嬢の次はホストかいな」
貴方「性別関係なくモテる男になるのも悪くないだろ?」
ボーイ「そろそろお時間となりますが…」
もうそんな時間か。案外悪くはなかったな
ゴロ美「お、そろそろ時間か。まだまだ飲み足りんし、話し足りんよな。もちろん延長するやろ?」
桐生「そうだな、延長しよう」
延長するの??男3人で話すキャバでいいのか??
ゴロ美「よっしゃ!延長や!流石や桐生ちゃん。まだまだ盛り上がるでぇ!」
ボーイ「かしこまりました」
桐生「それにしても意外だったな。あんたがキャバクラを経営してたなんて。面白い話のひとつやふたつ、あるんじゃないのか?」
話は戻り、まじにぃの過去話へ
まじにぃは自分語りなんてしないから聞けるのは正直嬉しい
ゴロ美「アホ、おもろいことあるかい。どいつもこいつも面倒なガキんちょばかりで、気が休まらん職場やった…それに比べてゴロ美ったら、完璧すぎィ♪こんなキャバ嬢おったら、お店の人も毎日ハッピーやろうなぁ」
店側は今迷惑してるだろw
貴方「フフッw」
桐生「まぁ、女を扱う仕事は気苦労も多いだろうな」
ゴロ美「そもそも、女を使うて儲けようっちゅうのが性に合わんし、カタギの仕事すること自体、嫌で嫌で仕方が無かった。…けど、いろんなトラブルを一緒になって乗り越えていくうちに、どうにも情が湧いてきよってなぁ。しまいには、店のみんなとお別れするのが辛くなってしもた。みんな、今頃で何しとるんかのぉ…?」
まじにぃって見た目以上に情に溢れた人だよね
桐生「なるほど、そういう意味で"辛い過去"なのか。どうやらあんたにとってキャバクラってのは大事な場所らしいな」
辛い過去か…キャバ以外も沢山あるだろうに
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時