死蝶は舞う2〔龍が如く〕 (ページ10)

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伍拾参ページ10

貴方side

?｢…ちゃん…つき…ちゃん…月城チャン!!｣

貴方｢…んー?おはよぅ…｣

誰だよー…もう少し寝かせて

?｢お、おい寝るな寝るな！2度寝すんなや｣

人が折角寝てるのにユサユサ揺らすな…

貴方｢んもぉー。誰だよ…?…!ｯて。ま、まじにぃ!?｣

真島｢おはよぉーさん｣

確か掃除手伝って休憩貰ったから休んでて寝たんだ

というか寝てる間変なこと言ってないよな!?

貴方｢…寝てる時とか寝ぼけてなんか言ってなかったか??｣

真島｢なーんも心配せんでえぇ。しかし子供みたいn((｢あー!やっぱり聞きたくねぇ！用意してくる!｣｣

恥ずかしくなって逃げるようにジャケットを引っ掴んで更衣室に入った

はぁ…

ずるずるとドアに持たれながら座り込むと上からまりさんの声

まり｢おはよう。何があったの?｣

貴方｢…いや、なんでも。それより支度の手伝いお願いします｣

気持ち切り替えねぇと

黒のロングドレスに着替えてメイク落としで男装メイクをおとして座る

まり｢同じメイクなのにどうして可愛いのは出来ないのかしら｣

貴方｢全然違いますもん。それにいつもほんのちょっと何となくでやってるだけなんで…｣

喋りながらでもテキパキとメイクを施してくれるまりさんにはホントに感謝

まり｢それはそうと、マカロン美味しかったわ｣

貴方｢あー、あれですね。俺食べたことないんで喜んで貰えて良かったです｣

他の子も気に入ってくれるだろうか?

まり｢そうだ、Aちゃんは桐生さん?が来たら辞める予定だったと思うけど１ヶ月に１回だけでいいの。ここで働いてくれる?｣

話を聞くと給料は勿論出るし、好きなタイミングで構わないらしい

そうだな…

貴方｢いいぜ。またこの店が厄介事に絡まれるかもわかんねぇし。ケツ持ちもしてやる、今のケツ持ちは役に立たないんだろ?｣

まり｢ありがとう!店長に言っておくからね。
さっ、出来たわよ｣

貴方｢これからも宜しくな！｣

さぁーてと。今日も働きますか

もう慣れたものでオープン前から待っていた客を出迎えて席に座ったところに付きに行く

貴方｢初めまして、Aです。ここ座ってもいいですか?｣

客｢君可愛いね！もちろんだよ!｣

案外この仕事も悪くないと思う

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1コース分終わり客が帰って直ぐにボーイが俺の所にやってきた

なんだ?

ボーイ｢ﾎﾞｿｯ…桐生さんがお見えになりました｣