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隻眼 ページ6

「あんたさ」

「…何?」

彼女はトーカ、と言うらしい。

「なんで喰種になったの」

「えっと…わかんない」

「事故にあって何かされたんでしょ?ますますカネキと同じだね」

「カネキ…」

「あんたとおなじ元人間。あいつも隻眼だよ。」

「会いたいな…」

「明日来れば会えるよ。ここでバイトしてるから」

「そう…」

「ところで…喰種になったばっかりなんだよね」

「うん、手術受けてからだから」

「ならあんなに腹減ってんのおかしいんだけど…まぁいっか…さて、あんた珈琲豆取ってきて」

「わかった」

店長曰く飼種は1ヶ月に一回の食事でも満足に生きる事ができ、人肉以外を食べるの吐き気を催す他身体機能の低下や体調不良に陥るらしい。

私は何故あんなにも飢えていたのか…

それに喰種の最大の特徴である「赫子」とやらも出せないし…

私は人よりも身体能力は高い。かと言って喰種と戦えるほどではないと言われた。

だから、今日トーカに特訓してもらう事にした。

「喰種」として生きていく為に。

私は右目の眼帯をそっとなぞった。

お腹がすくとあかくなってしまうから眼帯をしているけれど…

これも制御できるようにならないといけない。

課題は山積みだ。

私はコーヒー豆の匂いを嗅ぎながらそう思った。

薄氷→←感情決壊



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作者名:月華 | 作成日時:2018年1月21日 14時

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