25松【そういうとこはっきりさせようよ】 ページ26
何日かした後。学校中同じ話ばかりだった。
「Aが弟を間違えたんだって」
「間違えたこと無かったのにね」
「本当は弟に興味なんてなかったんじゃないの?」
ぐさぐさと突き刺さる言葉。ありもしない話が出来ていくのを感じる
演劇部でも、カラ松の…皆の視線が気になって演技に集中できない。
そのせいで私は主役を失ってしまった
カラ「どうしたんだよA姉さん…俺と一松を間違えたことは、ボケだろ?
それに人には間違いはある。気にするな…」
カラ松のその言葉が苦しくて痛かった。
ごめんね
お姉ちゃんなのに
ごめんなさい…
?「ボクはそんなAちゃんも好きだよ」
『え?』
チビ太「弟の名前を間違えたってAちゃんはAちゃんでしょ?」
『チビ太くん…』
心がすっと晴れるような気持ちになる。
チビ太「…そういうとこが、好きなんだよ」
きっと一番素敵な笑顔でそう告げた彼。
今でも覚えてる。
私もチビ太くんのこと好きだよ。でもね、ごめんなさい。
私、貴方の気持ちには答えられないみたい。
・
・
・
『ん、んん…』
もぞもぞと起き上がるとまわりで寝ている弟達。
『ふふ…』
可愛い弟達に囲まれ、私は微笑んだ。
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