ヨコハマに引き取られました

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理鶯さんと左馬刻さんは、意外とすぐに帰ってしまった





銃｢珍しいですね、こんなに早く帰るなんて｣

銃兎さんはコーヒーカップを片付けながらそう言った


時刻は15:30。

確かにまだまだ日が昇っている



銃｢Aはどこか行きたい場所とかありますか｣


銃兎さんは洗い物をしながら言った


A｢んー…特にないですよ？｣


銃｢そうですか…｣




銃兎さんは、洗い物を終えて、私の隣に座った

銃｢それじゃあ、今日はこうしてゆっくりしましょうか｣


銃兎さんは｢んー｣と伸びをしながら言った



A｢そうですね、銃兎さんも、仕事疲れましたよねー｣

銃｢まぁ、疲れましたけど、Aを見て疲れも吹き飛びましたよ｣


A｢それはよかったで……はい？｣




待て待て待て今何と言った？


｢疲れも吹き飛んだ｣

嘘つけ！あんな暗い話朝っぱらから聞かされて、急に泣かれて、疲れないやつがどこにいる


A｢う、嘘は良くないですよ！？急に暗い話して、急に泣いて、余計疲れますよ普通｣



銃兎さんは頭に｢？｣を浮かべながら｢嘘言ってどうするんですか｣と言っていた


A｢いや、どうもないですけど…｣

銃｢ならいいじゃないですか｣




銃兎さんは笑いながら私の隣に座った


銃｢私は嘘はつきませんよ、なんたって、貴方のお母さんですからね｣






｢ふふ｣と優しく笑う銃兎さんを見て、顔が熱くなった気がした


銃｢そうだ、明日は学校ありますか？｣

A｢いや、ないですよ？だって今日土曜日ですよ？｣

銃｢そうですか、じゃあ、すみませんが、シブヤでお使い、頼んでいいですか？｣

A｢いいですよ、何買ってきましょうか｣

銃｢今言ってもどうせ貴方は忘れるので、明日言います｣



銃兎さんはニコニコしながらそう言ってきた




A｢む…忘れない…とも言いきれないしなぁ…分かりました…｣

忘れるなんて、酷い言い方だみたいな顔をすると

銃｢すみません、言いすぎました、そんなに怒らないでください｣

と笑いながら頭を撫でてくれた



A｢ん。許します｣

銃｢単純ですね｣





銃兎さんの頭撫で撫では、結構気持ちいいんだなぁ…

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