検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:47,104 hit

story39 村麻紗 ページ40

【Aside】

旦那の紹介で土方が、こうなった原因を調べる為に鍛冶屋に向かった。

「この表と裏そろった刃紋。間違いない。村麻紗だ。」
──村麻紗 何処かで聞いたことあるような。どっかの鍛冶屋のじじいから聞いたかも。
「村麻紗?」
「室町時代の刀匠、千子村麻紗によって打たれた名刀だ。その切れ味もさることながら、人の魂を食らう妖刀としてもしられている。」
まためんどくさいことに関わっちゃって。何でこんな時にそんなもん手に入れたんだよ。
「妖刀?ホントに妖刀でござるか!!中から美女が出てきたりするでござるか!!」
するわけねーだろ。つーかキモい。鍛冶屋の子戸惑ってるだろ。そのような思いを込めて、ピンヒールの先で蹴る。つーか、刺す?
「妖刀って、一体どんな妖刀だっていうんですか。」
新八君そのまま話進めて。コイツが黙ってる間に。
「母親に村麻紗で斬られた引きこもりの息子の怨念が宿って居るらしい。」
真顔で、そういうこと言うの止めて欲しい。冗談なのか判断ができなくなる。
「つーか、どんな妖刀ォォォォ!?」
シャウトって疲れるだろ。絶対。
「伝説では、普段は不登校でアニメばっか見てるくせに、修学旅行だけいきたいと言い出したらしい。さすがに母親もキレて……そのときに使われたのが村麻紗なんだ。」
「どんだけ具体的な、伝説!?最近だよね、それ!ニュースでやってそうだよね、それ!」
息上がってんぞ。落ち着け。ひっひっふーだ。
「Aさん!心の声漏れてますから!僕妊婦じゃないんで!!」
眼鏡が生まれそうじゃん。何か。
「村麻紗を一度腰に帯びた者は、引きこもりの息子の怨念にとり憑かれ、アニメ及び二次元。メディアに対する興味が増幅され、それと反比例し働く意欲、戦う意志は薄弱になる。つまり、ヘタレたオタクになる。」
あぁ、完全に妖刀が原因。ピッタリじゃん。ヘタレたオタク。
「だが、贋作も多い刀だ。例え本物だとしてもコイツがその伝説の代物だという可能性は、さらに低いだろう。そもそも、妖刀の話自体眉ツバものだしな。だが、コイツが正真正銘本物の妖刀村麻紗なら、最早その男の本来の魂は残っていないかもしれない。」
ってことは土方は、真選組に……
「妖刀に食い尽くされ既に別人となっていても何らおかしくない。もう本来のそいつは戻って来ることは無いかもしれ……」
そのときに後ろで煙が吐かれた。……タバコか。案外戻るかもな。

story40 頼み→←story38 トッシー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。