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story38 トッシー ページ39

【旦那side】

神楽がテレビの前でガチャガチャとおそらく録画するための機械をいじくっている。
「何やってんの?お前。」
「新八の勇姿を録画してやらないと。」
テレビに写っている番組は、オタクサミットとか言うもの。
「新八?そういや今日来てねーな。」
丁度そこで新八がテレビに大きく写し出されオタクについて語っている。
「何やってんのアイツ……」
ピンポーンとインターホンの音がなる。ババァか?
「旦那〜。ちと、愚痴でも聞いてください。」
その声はAか。またサボり場所に万事屋を使いやがる。
「何だ〜?サボってると大串くんに怒られんぞ〜。」
「大丈夫です。もうその心配はないんで。」
どういう意味か聞こうと思ったが、Aの表情から、聞いてはいけないことを悟った。
「……上がれ〜。」
お邪魔しまーす。とか言って上がるソイツはいつもとはまとう雰囲気が違い少し驚いた。その時テレビでは、乱闘が始まっていた。そこには、新八ではない見慣れた顔があった。
「ん。アレ、コイツどっかで見た顔だな……」
「こんな所に……旦那。新八君に7番連れてきてって伝えてください。」
同じくテレビを見ていたAが俺にそう伝えてきた。


「……あのォすいませんでした。まさか、あんな所にあなたがいると思わなかったもんで。ひ……土方さん。」
新八が、大串くんを連れて万事屋に帰って来た。 その間Aは、珍しく渋い顔をしていた。
「いや……いいんだよ。この限定モノのフィギュア『トモエ5000』が無事だっただけでも良しとするさ。」
「……あぁ、ありがとうございます。」
万事屋が沈黙に包まれた。まぁ、それもそうだろう。大串くんがこうなってんだ。
「土方。何やってんの?」
Aがあきれた声を出した。アイツは話を聞いていないのか神楽の写真を撮っている。つーか神楽何で照れてんの?
「……オイ、どういうことだ。これは。」
「本物みたいですけど、別人みたい。」新八とヒソヒソ話していると、Aが土方がこうなった原因を話し始めた。
「本人いわくその腰に付いてる妖刀が原因らしい。コイツこの辺の刀鍛冶にでも連れてってください。」

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

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