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story22 最期 ページ23

【Noside】

「振り返っちゃ……ダメ。決めたんでしょ……自分で、あの時。自分で選んだ道でしょう。だったら……謝ったり……したらダメ。泣いたりしたら……ダメ。」
「わき見もしないで前だけ見て……歩いていく、あなた達の背中を見るのが好きだった。ぶっきらぼうで、ふてぶてしくて、不器用で……でも優しいあなた達が大好きだった。だから……私……とっても……幸せだった。」
「あなた達のような素敵な人達と出会えて。あなた達みたいな……素敵な家族をもてて。Aちゃん、そーちゃん。あなた達は……私……の……自慢の……家族よ。」
そういった、ミツバは総悟の頬に添えていた手を力なく、落とした。
総悟は、手をとり、自分の頬に添えた。その手の体温が無くなっていくのを感じた。そして、嗚咽を漏らしながら涙をこぼした。
「姉上……ありがと……ありがとう……」
Aは、泣きながらそうミツバに話しかけた。


その時、屋上では土方がミツバの好きだった激辛せんべいを食べた。
「辛ェ。チキショー辛すぎて涙出てきやがった。」
とか言いながら手すりに鬼の副長が涙を落としたとかなんとか。

ソレを知っているのは、銀髪の天然パーマだけ。

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

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