モノクロレコード ページ9
ツキヒコと出会って、もう何年も経つ。
ふと自分の書いた日記を読み返すと、胸が締め付けられていく。
あいつはもういい年だ。
前に『目』に睨まれたとき、その『目』が言っていたこと。
新しいセカイを創る。
その決断をしなければ、こいつは長くはもたないだろう。
私は決心した。
＊
「……ようこそ。
ここに来たということは、決意は固められたのでしょうか？主。」
暗闇の中で話し掛けられる。
上も下もないような場所。
そんなところだ。
「………あぁ、そうだ。私は新しいセカイを創る。何をしてでも………」
「いえいえ、そんなに悩まなくて結構です。貴方には既にその力があるのですから。私に身を任せて頂ければ、それで結構です。」
私は目を閉じる。
ドクン、と、何かが脈打つ音がした。
目の中が熱くなる。
身体に何かが駆け巡っていく。
今までの『考える』と違い、頭の中を様々な情報たちが埋め尽くす。
身体が生きていた。
一部一部が生きていた。
色が消えて、自分だけが異質になる。
＊
私は一人、外で流れる雲を数えていた。
「終わらないセカイを創ったんだ。ツキヒコ、シオン、家族だけで行こう。」
そう、二人に言った。
私の見つめている空は、どうにもどこか寂しそうで。
いくら待っても、君は来なかった。
望んでいなかったんだな。永遠は。
ツキヒコの思いには、本当は気付いていた。
一人、ドアの前で待っていた。
君は来なかった。
＊
「終わらないセカイは要らない？どうしたのですか、主？
なるほど……望まれなかったのですね。
ですが、別に全員で来なくとも、貴方の願いは叶いますとも！
えぇ、そうです。
時を切り取ってしまえば良いのです！！
それは写真のように……
このセカイで、切り取っただけの時間を繰り返せば良いのです！！
ほほぉ……つまらない、ですか。
では、貴方も一緒に繰り返せば良いのでは？
そうです！共に繰り返せば、つまらない事なんてありません！
終わることなどありません。ずっと、です。
そうしましょう、主！！
おや、では＿＿＿
目を、お覚まし下さい。主。」
カゲロウワード
「ご主人は悠々自適ですねぇ」
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オレンジプラス(プロフ) - 妖白さん» ありがとうございます(*´▽｀*)頑張りますね！いつでも身に来てください(･∀･) (2013年12月10日 19時) (
レス) id: 9b54f4afb9 (このIDを非表示/違反報告)
妖白(プロフ) - 初めまして(^_^) いつも楽しみに見ています♪無理せず、更新頑張ってくださいね！ (2013年12月9日 23時) (携帯から) (レス) id: aaf1bf3807 (このIDを非表示/違反報告)
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