嗤う ページ8
「あぁ……」
誰もいなくなった。
真っ暗になった。
何処で何を間違ったか。
もう何年も考えている気がする。
助けてくれよ、×××。
茜色は、困ってる人を繋ぐんだろ?
なぁ、頼むよ。
今までは…どうだったんだろう。
昨日も明日もない、この夏。
お前が居なくなったのも、夏だったな。
アイツ、叫んでるよ。
助けてくれよ。
戻ってこいよ____アヤノ。
*
「あ〜ぁ。ご主人また殿ちゃんの餌……」
真夏の夏休み真っ只中。お盆が始まるこの日に、ちょっとした災難が起きた。
コーラを倒してしまって、ウサギの餌がぐしゃぐしゃになってしまった。
キラキラの眼でこちらを見る殿(ウサギ)。
何だかとても申し訳ない気持ちになる。
「ったくお前のせいもあるだろ!!お前が驚かすから……って、また?前にもこんな事あったか?」
「あれ?……そういえばなかったですかね?う〜ん、まぁいいです。買いに行きましょう!!」
「はぁ!?」
「いいじゃないですか!ヒキニート卒業ですよ〜!ご主人!!」
*
「やだ、やだ、何で?何でこうなるの?何で死んじゃうの?やだよ、助けて、助けてよ____」
電話の向こうからはSOS。
夏。
残酷な茜色を、日差しは目に焼き付けるように日を注ぎ続けた。
カゲロウワード
「ご主人は悠々自適ですねぇ」
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オレンジプラス(プロフ) - 妖白さん» ありがとうございます(*´▽`*)頑張りますね!いつでも身に来てください(・∀・) (2013年12月10日 19時) (レス) id: 9b54f4afb9 (このIDを非表示/違反報告)
妖白(プロフ) - 初めまして(^_^) いつも楽しみに見ています♪無理せず、更新頑張ってくださいね! (2013年12月9日 23時) (携帯から) (レス) id: aaf1bf3807 (このIDを非表示/違反報告)
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