【目付きの】夕景イエスタデイ２【悪い話】

いつの間にか ページ12

気づけばここは夕焼けの広がる交差点。

私は、違ったんだ。

ここに居るべきでは、ないんだ。

この世界は、私が望んだせいで生まれてしまった世界。

本当のセカイは、バッドエンドの世界だった。

イレギュラーである私は、その願いを空想として造り上げてしまった。

本物としては作れなかったが。

ただ、その空想を狂わせて、本当のセカイにまで影響を及ぼしていた。

繰り返すセカイは、イレギュラーが入り込むと、崩れてしまう。

女王と正反対、繰り返さずに、時を過ごしてしまう世界にしてしまった。

アザミとクロハと、三人で対面していた。

「ねぇ……どうしたらいいの……！？」

「だからよぉ、終わらせるか、向こうのセカイを放棄するか……選べば良いんだよ。」

「そんなの……どっちにしろ、どちらかがバッドエンドじゃない……！」

「全てが上手くいく事なんてない。私は新しい可能性を見出すために、セカイを造った。
ただ＿＿＿」

アザミは閉じていた目を開く。

「それなら、セカイは三つあることになる。繰り返すセカイ、お前のセカイ、そして、元の世界。」

「つまり……ハッピーエンドはある………？」

「あーまぁな。元の世界に全てが戻れば、平和になるかもだな。」

「私にそれはできるの？」

「無理だな。キッカケなら、できるかもだが…」

やるしかない。

全員が、生き残るセカイを創り出す。

いや、元に戻して見せる。

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