Tu aimeras les gens et tu vivras fierement〈第八章〉 (ページ5)

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民の勘違いページ5

「エリザベス王女は宜しいのですか？目が覚めたばかりでしょう？」

　メリオダス様がいらっしゃるってことは…エリザベス王女か国王陛下関連かしら？でも、陛下との会談…というか、王女様方も交えたお茶会は３日後だし……

「お前を捜してたんだよ、ユーリ」

「わたくしを？」

「……ああ」

「女神様、メリオダス様と仲が良いのですか！？」

「え？」

「確かに…女神様とメリオダス様は美男美女って感じでお似合いだよねー！」

「でも、エリザベス様もいらっしゃるんだよ？」

「〈霊魂の女神(ラ・ヴィータ)〉様もエリザベス様もメリオダス様とお似合いだからねぇ」

　私たちの会話を聞いていた若い子たちが何やらトンデモナイ勘違いをしている

「わたくしとメリオダス様はあなた方が望むような関係ではありませんよ。国を救う為、共に旅をして参りましたがそれだけです。ねぇ、メリオダス様？」

「…まぁな」

　先程からやや間があるのが気になる。何か気に障るようなことをしてしまったのだろうか？

「《ここで何も話せませんから私の宮殿で話しませんか？》」

　精神感応(テレパシー)で直接メリオダス様の脳内に言葉を伝えると、彼は小さく頷いた

「ごめんなさい、皆さん。わたくし、メリオダス様とお話があるの。ですから、ここでお暇させて頂きますね」

　人々が思い浮かべる"理想の女神像,,を壊さぬように気品に満ちた所作でベンチから腰を上げた私はメリオダス様の手を取り、『精霊の森』にあるフェリシア宮殿に転移した