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運命のその先へ4 ページ31

三ツ谷「もう傷付けない。今度は絶対俺が守ってやるから。俺と...」

責任を感じる三ツ谷が嫌で
Aは続きを遮るように三ツ谷を押しのけた

押しのけられた三ツ谷は
無表情でAを見つめる

A「謝らないで!!責任感じて欲しかったんじゃない。縛りたかったんじゃない!私は守られたいんじゃない!確かに私は強くないけど...でも好きだから。だから私は...三ツ谷君と対等になりたくて。同じものを一緒に守りたくて。一緒に戦いたくて...。強くはないんだけど...」

勢いで言ったは良いものの
力では役に立てない事は分かりきっている
力のない自分が三ツ谷と並び立ちたいなど
傲慢なワガママだ
その事実を実感し徐々に最初の勢いを失うA

三ツ谷「そんな事思ってねぇよ。責任とるために嫌々とかそんなんじゃねぇ。お前はつえーよ。でなきゃ自分が危ない時に俺の妹や自分を襲おうとした女助けたりなんて出来ないだろ。ましてや自分の身が危ういって時に、あんなカッケー啖呵切れない。マジでつえーよ、お前」

そう言われてAは篠崎の事を思い出した

そういえばあの後どうなったのか...
褒めてもらってなんだが
今まで忘れて思い出しもしなかったとは
我ながら冷たいと思う

ルナ・マナの事はともかく
篠崎を助けたのは気まぐれで
自分を貶めようとしてきた嫌いな相手とはいえ
実際に悲鳴を聞けば気分は良くないわけで
状況的にもギリギリ助けられそうな状況だっただけだ

状況が状況なら私は間違いなく
篠崎を見捨てていたと判断できるくらいには
自分は冷たい人間だと断言できる

メビウスの男達にきった啖呵も
結局は自分を奮い立たせるための虚勢

本当に強くてかっこいいのは
三ツ谷君みたいな人のことをいうのだろう

三ツ谷「責任はいずれ取らせてもらうけど、そういう責任じゃなくて...。あー、なんていうか...」

途端に歯切れが悪くなった三ツ谷が
持ってきた紙袋から小ぶりな
でも綺麗で立派な花束を取り出して
Aに差し出した

三ツ谷「不安や心配はなくならねぇけど、2番隊隊長の女任せるならお前が良いと思った」

唖然としながら
Aが花束を受け取ろうと手を伸ばした時
花束を差し出す三ツ谷の手が
僅かに震えているのに気がついた

退院するお祝いの為の花束であろうことは分かるが
渡す時の台詞が台詞だけに
まるでプロポーズの様で途端に恥ずかしくなり
Aは顔を赤らめる

A「なんか...これ...」

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- 夢中で読んじゃいました!伏線の回収がすごい気がします!ストーリー性がはんぱないです! (12月19日 22時) (レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです!!完結までついていかせてください!! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか? (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年11月11日 3時

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