【黒バス】"キセキ"みたいな毎日で。

とりっぷ.43 ページ43

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「たすけてぇー……アンパン○ーン……」

「え、なに？私ア○パンマン？てか、え？どうした、紫原」

「お腹が減って力が出ないー」



部活も終わり、レギュラーの人たちの自主練も終わりに差し掛かった時間。

時計はそろそろ８時を指す。
確かにお腹も減って来てやつれてくるころだ。

そんな時紫原は私の目の前にきて、顔を私の頭の上において、もたれるようにのしかかってきた。

はっきり言って重い！
やめてと言っても聞かないのは実証済みだ。こう言う時はあれ、違う行動をさせるべき！



「えー、お菓子もう全部食べたの？」

「うん。なんかさー最近早弁するからむしょーにお腹空くんだよねー」

「私のカバンの中におにぎりあるけど食べる？」

「いる！！」



おにぎり、と言う言葉に反応して電光石火の如くいなくなっちゃった。

カバンの置き場所しってるのかな。
まぁ、匂いとかで見つけそうだけどさ。


「水月ーあんま紫原甘やかせんなよ？」

「虹村さん…。別に、甘やかせてませんよー！」

「姉弟みてぇ」


目を細めて笑う虹村さん。
なぜだろう、お昼の時とは違って心が落ち着いている。

虹村さんが笑うと、こっちも笑顔になる。



「水ちん！おにぎりってこれだよねー？」

「そうそう！よくわかったね」

「まぁね〜」


炊き込みご飯をラップでくるんだだけのおにぎり。
紫原の両手には７つのおにぎりがある。


いわゆる、晩御飯の残りだけど。

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