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裏切り29 ページ30

真紀「あのね・・・、私、Aに嫉妬してたの」

2人で思い切り泣いた後、私たちは皆に見つからないように外へ出て、公園に来た。
真紀のおごりで2人でブランコをこぎながら缶ココアを飲む。
夜で、しかも冬でさむいけど、そんな体にココアは温かかった。
そうしていると、突然真紀が話し始めた。

貴方「そう・・・なの?」
真紀「うん。セトさんのことがね・・・実は好きだったの」
貴方「え・・・そうだったんだ・・・」
意外。でもそうかも。真紀は昔からセトと話すときだけ、目がキラキラしていたから。
真紀「でね・・・セトと1番仲がいい貴方に嫉妬して・・・しかも何もしなくてもメカクシ団に愛されてて。すごいうらやましかったんだ」
白い息を吐きながら、真紀が泣き笑いを浮かべた。
真紀「ごめんね。でね・・・実は私、昔から友達がいなかったんだ」
貴方「え・・・」
真紀「こんな性格だからさ。男子に色目使ってるとか言われて。女子にハブられた。でね・・・ずっと苦しんでたの。男子も味方してくれなくて・・・」

真紀に、そんな過去があったなんて。
裏切り者にされていた時には、ただ私が嫌いだから、という理由なのだと思っていた。
きっと、すごくつらかっただろう。

真紀「で・・・セトさんに出会った。すごいさわやかで優しくて・・・。私にも笑顔で話してくれた。だから惚れちゃったのかな」
顔を赤く染めて、えへへと照れ笑いする。

真紀「でも、セトさんの心を・・・私は最後まで奪えなかった・・・」
貴方「・・・」
真紀「セトさんには最愛の人がいるから」
貴方「最愛?」
真紀「うん。誰だと思う?」
いたずらっぽく笑う真紀。誰だろう・・・?

貴方「マリーちゃん・・・とか?」
いつも話している、白いふわふわの髪の可愛いマリーちゃんを思い浮かべながら言うと、
真紀「え・・・?」
真紀はきょとんとする。
貴方「ん?」
真紀「ふっ・・・あはははははっ」
真紀は笑い始める。え?どうしたんだろう。
貴方「え?」
真紀「くすっ・・・意外と鈍感なんだね」
貴方「何で?」

そんなふうに会話していると、真紀が真面目な顔になった。

真紀「ねぇ・・・私、あなたにいじわるなことしたけど・・・友達になっても、いい?」
貴方「もちろん!気にしてないよ!」
真紀は驚いたように目を丸くする。すると、すぐに満面の笑みになり、

真紀「うん!ありがとう!!」

そうだ、これからやり直して行こう。しっかり向き合おう。

____メカクシ団の皆とも。

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犬可愛すぎ - 途中めっちゃ泣きましたぁああ(泣) (2019年4月16日 18時) (レス) id: c540249a3f (このIDを非表示/違反報告)
メルティプリン(プロフ) - 歌詞は許可取ってなければのせちゃダメですよ〜。 (2016年12月30日 1時) (レス) id: 36f929ad32 (このIDを非表示/違反報告)
おみしゃ - めっちゃ泣く泣く!! 最高だったです!! (2016年8月15日 3時) (レス) id: ee70641d59 (このIDを非表示/違反報告)
七海 綾(プロフ) - オレンジの歌詞を全て載せるのはどうかと思います。歌詞の無断転載は違反です。早急に消してください。 (2016年5月24日 18時) (レス) id: 9035cbbd69 (このIDを非表示/違反報告)
イヌ。 - 泣けるぅぅ(;A;) あたし、小3の時、いじめにあってたからよけいにぃぃ (2016年3月22日 17時) (レス) id: db5ead0dca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しーこ | 作成日時:2014年1月7日 13時

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