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第4話 文字数が割とぎりぎりだった。 ページ6

「…私は、誰ですか?」

重たい静寂が部屋を包む。まぁ、そうだよな、引くよな普通。

「…知らないぞ」

パーカーを深く被った少女が答える。そっか知らないかー…ん?

え?知らない?知らないって言った今?

い、いやいや待て待て落ち着こう。冷静になろう。

「…私の年齢とか」

「知らないっすね」

「私の名前は…」

「しらな〜い、そもそも今日初めて合ったしね〜」

は?始めてあった?あーなら知らなくて当然かうんうん。

…いやおかしいだろ、ならなんで私ここにいるんだ。

「はっ…まさか、誘拐…!?」

嫌な考えが頭に過り顔を青くさせるとチャラそうな少年が苦笑した。

「全部口に出てるよ〜、君が家の前で倒れてたから運び込んだんだよ」

「え、あ、そうなの?」

「うん」

「…あ〜、それは、どうもありがとうございます…?」

「どういたしまして〜」

そっか、なら仕方ないな。寧ろ感謝する立場だった。

…しかしどうしよう。本格的に手掛かりがなくなってしまった。

あ、そうだ。

「私、なんか持ってませんでした?」

「いや、鞄とかは持ってなかったな。」

そっか…持ち物から手掛かりが得られないかなって思ったんだけど…

「あなた、もしかして記憶がないんですか?」

さっき転びかけてた元気そうな少女が心配そうにこちらの様子を伺ってくる。

「あ…はい。実は…」

素直に言うと皆は驚いたように、各々顔を見合わせた。

「名前とかも、思い出せないんすか?」

爽やかそうな少年の問いかけに頷く。

「そうか…残り二人メンバーがいてそいつらがお前を発見したようなんだが、今買い出しに出かけててな…」

え、まだ人いたの?私の記憶もそうだが、この人たちの集まりもよくわからない。

家族…と言う割には似てないし、友達と言う割には年齢が一部ばらばらだ。

と、疑問を抱いていると少し遠くから扉の開く音がした。

『ただいまですー!!』

「ただいまー外あっちぃ…」

元気そうな少女の声の後に続けて男の声が聞こえてくる。その瞬間心臓がはねた。

「お、帰ってきたな、あれが残りのメンバーの…」

周りの声がよく聞こえない。心臓が酷くうるさい。

「…お、そいつ起きたのか?」

部屋に入ってきた少年は夏だというのに暑そうなジャージを着ていた。黒髪に目つきの悪い目

…あ、

知ってる、

私は、この人を知ってる。





…シンタロー?

5話 ぎりぎり更新→←第3話 登場人物増えすぎて辛い



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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