21.The first love ページ21
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「征ちゃん〜父さん1人で寂しかったよ〜…」
店に来て3時間近く経つと、
征ちゃんのお父さんは泥酔していた。
「気持ち悪いし、
周りの迷惑になるからやめてくれ…」
お父さんに体を揺さぶられながら、
本当に嫌そうな顔をする征ちゃん。
「そんなこと言わないでよぉ〜
征ちゃんひど〜い!!」
「あと、酔うと俺の呼び方変わるのもやめてくれ…。
気持ち悪い。」
「えぇ〜、
父さんも征ちゃんって呼びたい!!」
ね?いいでしょ〜?と
ダル絡みをされ征ちゃんはため息をこぼした。
「A、ごめんな…」
「いや、全然平気‼
2人のやりとり見てるの面白いし…」
少しかわいそう…なんて思ったりするけど
でも本当に見てて飽きない。
なんだろう、
征ちゃんとのギャップがあるからかな。
「父さん明日から仕事だろ?
そろそろ帰ろうか」
「やだ!!あと1時間入る!!」
「ダメ、てかもう3時間近くいるし
店にもAにも迷惑だろ」
「ケチ」
「なんとでも言え」
ご飯もタクシー代も払うから、と
征ちゃんは半ば無理やりお父さんを外に出した。
その後すぐ、征ちゃんがお会計を済まし
タクシーを呼ぶと征ちゃんのお父さんは帰って行った。
「A、今日は疲れさせちゃったよな…
すまない。」
「ううん。すごい楽しかったよ!!
お父さんもフレンドリーで絡みやすかった」
それは良かった。
と征ちゃんは柔らかく微笑む。
「あ、そういえば来週から一緒住むって話…」
「えっと…私なんかがいきなり住み込んじゃって迷惑じゃない?」
「迷惑なわけないだろ。
…でもAは大丈夫なのか?
いきなり男と住むだなんて…」
「慣れれば…なんとか」
ただやっぱり不安。
征ちゃん家に住むわけだし、
迷惑かけちゃったらどうしよう…
「俺の家だからって、
遠慮とかしなくていいからな」
「えっ…」
私が考えてた事を見透かしたかのように
そう言う征ちゃん。
「まぁ、会ったばっかだからしょうがないけど
Aに引いたりする事とかないからさ。」
ポンッと頭に手を置かれ撫でられる。
「…よかった。」
「ははっ、まぁでもお酒飲んで
帰ってくるとかはやめろよ?」
「なっ…しないし!!
…多分。」
もう征ちゃんにあんな恥ずかしい姿晒して
笑われたくないもん。
気をつけなきゃな…。
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つき - こんにちは!! 続きがとても気になるのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします! (3月8日 18時) (レス) @page29 id: 205cb1608c (このIDを非表示/違反報告)
pinkpanther4214(プロフ) - すごく続きが気になります。パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします! (1月16日 18時) (レス) @page26 id: f21573e4a4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
可奈(プロフ) - 恐れ入ります!パスワードを教えて頂きたいです!よろしくお願いいたします! (5月11日 4時) (レス) id: fdf26bb9eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりきち* | 作成日時:2013年11月12日 21時