16.The first love ページ16
.
7時になり、征ちゃんと駅で合流した。
「どこで話すか…」
「私はどこでも!」
「じゃあ、あそこは?」
そう言い征ちゃんが指差した場所は
ここら辺じゃ有名な高級レストラン。
「ちょ、ちょっと待って征ちゃん…」
「どうした?嫌か?」
「わ、私テーブルマナーとかむ…無理!!」
行ったとしても全然できなくて
恥ずかしい思いするのが目に見えてる…うん。
「じゃあやめようか。
どこか行きたいとこでもある?」
「じゃあ…あそこで!!」
咄嗟に指を差した場所は、
某コーヒーチェーン店、通称ス○バ。
征ちゃんはクスリと笑うと
いいよ、と言ってきた。
.
ス○バに着くと、
早速私がココアを頼み、
征ちゃんがコーヒーを頼んだ。
「それで、話なんだがな…」
「うん…」
ゴクリと生唾を飲む。
征ちゃんは嫌そうな顔をしながら口を開いた。
.
「明日、俺の父さんが帰ってくるんだ…。」
うん、やっぱりお父さんの事だった。
…にしても、そんなに嫌なのかな。
.
「それでなんだが、
…Aを会わせなければならない。」
「え!?明日!?」
「ダメか…?」
「いや、ダメじゃないけど…」
急すぎて心の準備が…!!
それに征ちゃんのお父さんだから
断ろうにも断れないよ。
「急でほんとにすまない…」
「え…いや、謝らなくていいから!!」
でも私、テーブルマナーとかできないし
ドン引きされちゃったらどうしよう。
「いつから付き合った、
とかいろいろ聞かれると思うんだが
適当に答えてくれるだけでいいんだ。」
「わ、わかった…」
やばい。もう緊張してきた。
とりあえず明日は、
ドン引きされないようにしなきゃ…。
「まぁ大丈夫だよ、緊張しなくても。
あの人は常にハイテンションだから…」
征ちゃんのキャラ的に、
ハイテンションファザーなのが想像できない。
だって、征ちゃんのお父さんだよ?
「大丈夫。俺が選んだ人なんだし
もっと自信持って。
それに父さんの事だからきっと気に入られる。」
征ちゃんそう言われ、
少しだけ緊張がほぐれた気がする。
ただ緊張してることには変わりないけど…。
.
「そろそろ出ようか」
「うん」
征ちゃんが私の分のお金も払ってくれて
私たちは外へと出た。
.
17.The first love→←15.The first love
1448人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つき - こんにちは!! 続きがとても気になるのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします! (3月8日 18時) (レス) @page29 id: 205cb1608c (このIDを非表示/違反報告)
pinkpanther4214(プロフ) - すごく続きが気になります。パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします! (1月16日 18時) (レス) @page26 id: f21573e4a4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです!よろしくお願いします! (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
可奈(プロフ) - 恐れ入ります!パスワードを教えて頂きたいです!よろしくお願いいたします! (5月11日 4時) (レス) id: fdf26bb9eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆりきち* | 作成日時:2013年11月12日 21時