12.The first love ページ12
.
店に着くと、征ちゃんの友達がこちらを見て
え…とした顔をする。
「赤司…隣の人は誰なのだよ」
「俺の彼女だ」
「「は？」」
思わずみんなとハモってしまった。
「Aまでハモるなよ…」
「だ、だって…」
まさかこんなドストレートに、
しかも店に入って15秒もしないうちに
言うと思わなかったんだもん。
「本当のことだろう？」
「そ、そりゃあそうだけど…
早すぎない？」
「そうか？
まぁ早いも遅いもないだろ、どうせ言うんだし。」
征ちゃんって何気にあっさりしてるんだね…。
おいで、と手を引かれると
征ちゃんの友達がいる席まで歩く。
「黄瀬、2人分の席空けてくれ」
「え!?あぁ、はいっス!!」
私と征ちゃんの分の席を空けてもらい、
2人並んでそこに座る。
未だにぽかんとしてる征ちゃんの友達。
「お前らいつまでそんな顔してるんだよ。」
征ちゃんがはぁ、
とため息をつきながらそう言う。
「いやいや、急すぎだっつの!!
だいたい、いつどこでどう知り合ったんだよ!!」
「さっき、携帯を渡しに行った時。」
青い髪の人がはぁ？と言いながら征ちゃんの方を見る。
「なんて言ったの〜？」
「3ヶ月だけ付き合ってくれ!!って」
「赤司っちなんだか尊敬するっス…」
私は会話に入ることなく、
黙ってみんなの会話を聞く。
いや…入れないだけ。
「別にその人じゃなくてもよかったんじゃないですか？
赤の他人ですし…」
「そうっスよ!!
…てか奈々美ちゃんせっかく呼んだのに帰っちゃったんスけど!!」
確かに、私よりあの子の方が可愛いのに
なんで私なんかにしたんだろう。
「俺はこの子がよかったんだ。直感的に。」
なんじゃそりゃ…、と心の中で
思ったけど少しだけ嬉しかった。
「…まぁ赤司っちがそこまで言うなら
いいんじゃないっスか？」
「俺はさっきの女より
その人の方がいいのだよ。」
「名前なんていうんだ？」
視線が一気に集まる。
そんな中恐る恐る口を開いた。
「白川…Aです。」
「Aっちっスね！」
「んじゃ、Aと赤司が付き合ったお祝いに
乾杯すんか」
「いいですねそれ。」
「どうするA？」
「じ、じゃあ…ご一緒しようかな」
.
その後、また2時間居酒屋で飲みまくり
お店の人の迷惑になったのは言うまでもない。
.
13.The first love→←11.The first love
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つき - こんにちは！！ 続きがとても気になるのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします！ (3月8日 18時) (
レス) @page29 id: 205cb1608c (このIDを非表示/違反報告)
pinkpanther4214(プロフ) - すごく続きが気になります。パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします! (1月16日 18時) (レス) @page26 id: f21573e4a4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです！続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いします！ (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです！続きも読みたいのでパスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いします！ (8月14日 5時) (レス) id: a0a4c294fa (このIDを非表示/違反報告)
可奈(プロフ) - 恐れ入ります！パスワードを教えて頂きたいです！よろしくお願いいたします！ (5月11日 4時) (レス) id: fdf26bb9eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆりきち＊ | 作成日時：2013年11月12日 21時
