【twst】今宵、悪役たちと。Ⅱ【mfmf】 (ページ25)

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翌日からは朝練が始まった。

僕は結構寝坊してしまっていたようで、お姉ちゃんにまた「え、なに喘いでんの？襲われたい？誘ってる？」と爆弾発言を喰らわされ飛び起きた。

もう、寝起きでモゾモゾ喋ってるだけでなんで喘いでる判定なの！？

喘いでる時はもっと、こう…いろいろ言ってるでしょ僕！！好きとか愛してるとかなんとかかんとか言ってるでしょ…あと…き、きもちいとか…

ああ、恥ずかしくなってきた。むり。もう全部お姉ちゃんのせい！

「おいまふまふ、どうした？顔真っ赤だけど。」

『何、朝のこと思い出した？』

口角を上げながらこっちに寄ってくるお姉ちゃん。

もう！注目集めちゃうでしょ！

すると、すぐにヴィルさんが来てレッスン開始の合図を送る。

気合いを入れ直し、レッスンに臨む。

お姉ちゃんには後で、ちょっぴり怒らなきゃ。恥ずかしかったんだもん。

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今日の空気はいつもより嫌悪だった。

いや、もちろん首突っ込んだりしないけど。

僕、そういう面倒事はゴメンだから。でも、ヴィルさんが"愛らしさ"の話になった時、なぜ僕を名指ししたかは分からない。

ただその時、お姉ちゃんは確実にヴィルさんを睨んでいた。

その理由は、僕には分からない。

ただ、あの時のお姉ちゃんの瞳は、まるで鬼だった。

(マフユのことを、ただ愛らしいだけの男だなんて思って侮らないで。)