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季節がひと回りした

監視目的、で俺のマンションに住んでいたA

いつの間にか、それが当たり前になっていた

時間になると一緒に家を出て、事務所に向かう

事務所の一室を少し改装してAの滞在スペースにした

時々、稀咲に呼び出されているようだが…

決して稀咲に屈することなく、従わないA

何か資料を渡されても目を通すこともしない

苛立つ稀咲はタケミっちを使い、俺にその役目を負わせる

Aは俺には心を開き、仕事をこなすようになっていた

一目見た資料はAの頭の中に記憶され、すぐに紙やデータは廃棄される

必要な時は俺がAから聞き出す

その繰り返し

時々、Aと買い物して、夕飯を支度してくれる

そんな様子を見て、幹部連中にはお前の女か、と聞かれた

当然その場での答えは、違います、の一点

元を辿れば、タケミっちが俺に押し付けてきたから

そう説明すれば、みんなが納得した

窮屈な生活をさせている

自由がない生活

それでも、いつの間にかそばにいてほしい存在になっていた

そんな窮屈だけど穏やかな時間が流れるのと同時に、少しずつ稀咲を追い詰めていた

一虎くんと、警察官の橘直人とともに…

Aが東卍にいると知った一虎くんは、激怒した

Aにそんな日陰の生活は似合わない、解放しろ、と

でも、すでにAは東卍に関する情報を知りすぎていた

解放したって、東卍は血眼になってAを探す

もう、元の生活には戻してやれねぇ…

Aのことを考えれば、ここではなく、一虎くんと生きていく方が幸せなのかもしれない

一虎くんと話していると、どれだけAのことが昔から好きだったか、今もそれは変わらないということが伝わってくる

でも俺自身も、Aがいない生活が考えられなくなっていた

手放せない

ずっと、このままでいい

こんなに、汚ねぇことにも手を染めた自分でも…

少しくらい、人並みの幸せってこうゆうもんかな、と思うこともあった

そんな時だった

俺の思いと願いが、180度変わることが起きた





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続編の準備ができました

どうぞご覧ください

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 松野千冬 , 羽宮一虎   
作品ジャンル:恋愛
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神奈月(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。お話は佳境ですが、みなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。 (2022年11月27日 7時) (レス) id: d80d51a44f (このIDを非表示/違反報告)
あい - いつも更新を楽しみにしています。千冬と一虎、これからヒロインとどんな結末が待ってるのかとても楽しみです (2022年11月26日 16時) (レス) @page39 id: c280eab537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神奈月 | 作成日時:2022年11月1日 13時

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