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彼女は場地さんの従兄妹だと言った
偶然立ち寄った、と…
千冬
「場地さんの従兄妹…
ぃや、にしては、似すぎな気が…」
すると、彼女はくすくす笑った
A
「よく言われたことあります
一緒にいると兄妹って間違えられましたから
店長さんは、圭介くんのお友達なんですね」
千冬
「ぁ、松野千冬です。場地さんは中学が一緒で…
でも、場地さん、ダブってたから俺と同じ学年だったんですよ」
他愛無い会話を少しすると閉店時間が迫った
彼女は少し迷いながら、小さな声で言った
A
「また、会いに来てもいいですか…？」
千冬
「ぇっ…？」
ドクン、と心臓が鳴った
A
「この黒猫ちゃんに飼い主が決まるまで、またこの子に会いに来てもいいですか？」
千冬
「へ…？ぁ、猫…」
俺じゃなくて猫かよ！と思わず心の中で突っ込む
いや、当たり前だ
ここはペットショップだもんな
俺が答えずにいると、彼女は不安そうに俺を見る
A
「ぁ、ごめんなさい、営業の邪魔になっちゃいますよね
ほんとはうちの子にしたいんですけど、うち、ペット禁止なんです
だから、この子に飼い主が決まるまで、時々会いに来たくて…
圭介くんが、かわいがってたペケJに似てるから…」
一虎「千冬ー、そろそろ店閉めるぞー」
千冬「ぁ、一虎くん、ちょっと待っ…ーー」
A「…トラくん…？」
閉店準備をしようとした一虎くんに、彼女は動きを止めた
むしろ、固まった、というのが正しいかもしれない
一虎
「…A…
お前、なんで…」
彼女と同様、一虎くんも動きを止めた
知り合い、とかのレベルじゃなさそうだ
雨の音が響いて、俺たち３人の時間が止まったみたいだ
A
「ぁ、あの…
閉店時間まですみませんでした。
お邪魔しました…！」
俯きながらそう言うと、彼女は足早に店を出た
すると、俺の横を風と人影が通った
一虎
「悪りぃ、千冬！
今日の埋め合わせ必ずするから、今日上がらせて！」
一虎くんは慌てて彼女を追いかけて行った
1人店内に残された俺
しばらく、彼女の横顔と場地さんと重なって見えた姿が頭から離れなかった
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
