4松 ページ6
スーツから動きやすい服装に着替え、その上からカッパを着て懐中電灯を装備していざ裏山へ!
……来たのは良かったけど。
「…猫ちゃん待って!速く行き過ぎると見失っちゃうからペースダウンしてお願いだから!!」
思ってたよりサバイバルな道程に、早くも私はげんなりしつつある。
山自体はそんなに急勾配な訳ではないけど、ぬかるんだ地面や生い茂った草木が行く手を阻んで、前に進むのが少し大変。
猫ちゃんの体もほとんど茂みに隠れてしまっていて、かろうじて耳が見えているくらい。
正直音だけを頼りにして進んでる状態だ。
一体どこまで行くつもりなのだろうか…。
もう結構奥の方まで進んだと思うんだけど…。
なんて思っていると、猫ちゃんの耳がピクリと動いた。
『…ッ!!』
「えっ!猫ちゃんどうしたの!?」
急に駆け出した猫ちゃんを見失わないよう必死に追いかけるけど、その姿はあっという間に暗闇の中に消えてしまった。それでもなんとかついていこうと草木を掻き分けて進んで行くと、少し離れた所から猫ちゃんの鳴き声が聞こえてきた。
目的地に着いたのだろうか…?
ペースを上げて猫ちゃんの声を頼りに草木を踏み倒していく。
そして猫ちゃんがいると思われる方向に懐中電灯を当て、
私は目を見開いた。
「………人…?」
紫色のパーカーを着たびしょぬれの男の人が、木の根元で倒れていた。
その背中から猫ちゃんがこちらをじっと見つめている。
…どうやら私をこの人の所まで連れてくる事が、猫ちゃんの目的だったようだ。
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渚(プロフ) - 月花さん» 月花さんコメントありがとうございます!この時のイラストはazpainter2を使用して1から描いていました。今はクラスタを使っています。 (2020年2月3日 19時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 前もこの小説を読ませていただきました。でも松沼にハマっているのでまた読ませていただきます。 絵上手いですね、どうやって描いてるんですか? (2020年2月3日 17時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - 投稿頑張ってください!! (2019年8月31日 18時) (レス) id: c52c09b210 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - 一気に見ちゃいました!大体3時間位かな? (2019年8月31日 18時) (レス) id: c52c09b210 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - ふゆっこさん» ふゆっこさんコメントありがとうございます!天才だなんて恐れ多い…、でもとても嬉しいです、閲覧ありがとうございます! (2019年8月31日 17時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2016年2月15日 17時