２７松 ページ29
カプセルの方に駆け寄り見てみると、まだ少しの煙が出ていて所々に付いているランプが点滅していた。けどもう近寄っても大丈夫そう。
そして彼女の言ってた通りカプセルの胴体部分の蓋が開いていて、その中から出てきたのは…
「……手紙？」
「…ですね」
なんの変哲も無いただの白い封筒。
………これだけ？
あんだけ大袈裟な振りをかましといて出てきたのは手紙一枚だけ？
なんだよ…、と肩透かしを食らっていると、彼女も同じ事を思っていたのかホッと息を吐いていた。
「…もう何も無い…ですよね？」
「…俺に聞かれても…」
「…とりあえず手紙の確認をしますか？」
「…うん…」
若干気まずい空気が残ってる気がするけど、彼女に促されて少しビクつきながらそれを手に取って見てみた。よく観察すると端っこの所に小さな字で『一松くんへ』と記されてある。
「これ、俺宛の手紙だ」
「てことは、松野さんが出てきた池はあそこで合ってたんですね」
良かった…、と彼女の口からポロッと零れた言葉は安堵の色を帯びていて…。本当に心から俺の事を気に掛けてくれていたのかな？…なんて考えが一瞬頭に浮かんだ。
で、そんな甘ったれた思考にイラついてまた頭を振って消した。本当は頭をどっかの壁かなんかに打ち付けて消したかったけど、彼女がいるからそれは我慢した。
期待なんてするな。そもそも住む世界が違うし、帰る手掛かりも見つかったし、もしかしたらすぐに帰れるかもしれないし…。
もし、万が一、ほんのわずかな可能性で仲良くなれたとしても、近い内に必ず別れがくるから。
だったら無駄に対人機能使って疲れたくないし…、後で気に掛けたりとかもしなくて済むから。
「松野さん？」
「え、なに？」
「なんかボーっとしてたので、どうしたのかなって。考え事ですか？」
「……別に」
とりあえず手紙の中身を確認しようと思い、封を剥がして中の便箋を取り出した。
その内容は…
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渚(プロフ) - 月花さん» 月花さんコメントありがとうございます！この時のイラストはazpainter2を使用して１から描いていました。今はクラスタを使っています。 (2020年2月3日 19時) (
レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 前もこの小説を読ませていただきました。でも松沼にハマっているのでまた読ませていただきます。 絵上手いですね、どうやって描いてるんですか？ (2020年2月3日 17時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - 投稿頑張ってください！！ (2019年8月31日 18時) (レス) id: c52c09b210 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - 一気に見ちゃいました！大体3時間位かな？ (2019年8月31日 18時) (レス) id: c52c09b210 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - ふゆっこさん» ふゆっこさんコメントありがとうございます！天才だなんて恐れ多い…、でもとても嬉しいです、閲覧ありがとうございます！ (2019年8月31日 17時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 | 作成日時：2016年2月15日 17時
