104松 ページ13
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「A?」
「はっ…、え…え?」
絵に描いたように目を点にするA。
言葉がまだ飲み込めていないようで挙動不審になっている。しかしここで思考放棄されても困るから一旦落ち着いてもらわないと。でないと話が前に進まない。
「A、一回深呼吸」
「スー、ハー」
「さっきの俺の言葉復唱」
「俺の世界で生まれ直してみない?」
「ハイ、ヨクデキマシタ」
「…………え?」
《Aちゃん本当に落ち着いて》
多分落ち着かせるのに数分掛かったと思う。
漸く落ち着いたAに改めて返答を求めるが、やっぱりすぐには決められないようで視線をキョロキョロと泳がせている。
「すぐには決められないだろうから焦んなくていいよ。Aの気持ちを優先してじっくり考えて」
「で、でもそんな…、急に言われても…」
「だからゆっくりでいいって。強制じゃないんだから」
《でもこっち側に来ちゃえば全部解決だよー?親父さんは絶対来られないし、Aちゃんがこっちに慣れるまで俺等が全力でサポートするし、最強セコムの一松がいるし、デカパンが部屋を貸してくれるから住む場所にも困らないし》
「待って最後の初耳」
《この説得が始まる前に色々話し合ってさ、この家ではもう空いてる部屋が無いからデカパンに相談したら、前に十四松にも貸した事がある部屋があるからそこ貸してくれるって。で、Aちゃんで良かったら助手としても雇いたいって》
「めちゃくちゃ不安要素しかないんだけど。だってデカパンだよ?ついでにダヨーンもいるんだよ?あの二人がいる空間にAを放り込むなんて正気の沙汰じゃないよ。盛ったエイリアン共がいる檻の中に子どものスコティッシュフォールドを放り込む様なもんだって」
《だからそこは最強セコムのお前が守ってやればいいだろ?それに流石にあの二人も人の彼女に手は出さないんじゃねーの?》
「かッ…!?」
「彼女…?」
急激な体温上昇に爆発しそうになった。
あの馬鹿松野郎、Aの前で何とんでもねぇ核投下してくれてんだ。
《え、何その反応。二人って付き合ってんじゃねーの?》
「ちげーし!付き合ってねーし!今それ関係ねーし!ビビってねーし!」
《一松落ち着け》
《えー付き合ってなかったのー!?じゃあAちゃんがこっちに来ちゃえば俺にもチャンスある?》
「野郎ぶっ殺してやるッ!!!!」
《おそ松やめろ話が逸れる》
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渚(プロフ) - ことみさん» ことみさんコメントありがとうございます!イラストをお褒めいただき嬉しいです。これからも励んでいきます!応援ありがとうございます! (2019年7月27日 22時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 絵が上手過ぎて脱糞する。。。 更新、頑張ってください!一気読みしてきました♪タイトル見た瞬間あ、これ、神作品やわ。って思ってw応援してます! (2019年7月27日 5時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - シヴァさん» シヴァさんコメントありがとうございます!イラストを誉めていただけると本当に嬉しいです!まさに生きる糧になります! (2019年7月5日 17時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
シヴァ - 絵がすっごく上手くてビックリしました!!絵があると想像しやすくてとっても面白いです!! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 39ad7af53b (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 三月の糸姫さんコメントありがとうございます!イラストたまにしか載せられませんけど、お褒めいただいてとても励みになります!これからも更新頑張っていきます! (2019年5月9日 0時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2019年1月14日 22時