５９松 ページ29
質問とは何だろうかと思いながら返答を待つ。
また電話からコソコソゴニョゴニョと会話が聞こえた後、一つの咳払いの後に男性が話しかけてきた。
《えっと、僕は松野家三男の松野チョロ松って言います。今回は弟を助けていただきありがとうございました。早速ですけど、いくつか質問してもよろしいでしょうか？》
「はい。答えられる範囲でなら」
ありがとうございます、と真剣な面持ちに、自然と私の背筋も伸びる。
なんだか面接を受けてるような気分だ。
《じゃあ始めに…、うちの四男は梅宮さんが保護してくださってから約一ヶ月間、ずっとそちらでお世話になってるんですよね？》
「はい」
《その、他のご家族の方から何か言われたり…とかは…？》
「いえ、元々一人暮らしなので」
《え、じゃあ今は二人で一つ屋根の下ってこと…ですか…？》
「そうなりますね。正確には猫ちゃんも一緒ですけど」
ゴハァッ!!
そんな音がした後、続けてバタンと何かが倒れる音がした。
《チョロ松兄さーーん!!》
《しっかりしろチョロ松！気をしっかり持て！》
《一人で勝手にリタイアすんな！俺等だって死にそうなんだから！》
「え、あの、何かありましたか？」
《ううん、なんでもないよ。僕からも質問いいかな？あ、僕は松野家末弟のトド松って言うんだ。よろしくね》
語尾にハートが付く様に電話に出た人は、なかなかフレンドリーな人のようだ。
六つ子って聞いてたけど、結構個性がハッキリ分かれてるみたい。
《一人暮らしって大変だよね。一松兄さんが迷惑かけてないか心配だなぁ…》
「迷惑だなんて思ってないですよ？むしろずっと一人だったので、毎日おしゃべりしてくれて楽しいです」
《え、そうなの？一松兄さんって基本他の人と話すの苦手だし、切羽詰まって暴走したりするもんだから》
「そうなんですか？あ、そういえば出会って三日目ぐらいに薬持って股ドンされながら迫られましたね」
《ハァァァァゴラァァァァ!!なぁにやってんだ闇松ゴラァァァァ!!》
《うわビックリした！急に起き上がんないでよ》
《あまりのツッコミどころが為に復活したか。そのツッコミ魂には敬意を評するぜチョロま〜つ》
「…内容は合ってるけど伝え方に悪意を感じる…、もしかしてわざと？」
「そこそこ怖かったので仕返しです」
悪戯っぽく笑えばケッて返されました。
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渚(プロフ) - 妹系長女さん» 妹系長女さんコメントありがとうございます！ブリッチしてしまう程楽しんでいただけるとは光栄です！パート1の方にもコメントして下さりありがとうございました！励みになります！ (2019年7月3日 12時) (
レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
妹系長女 - え、やっぱりこの小説マジで神ってるよね！そうだよね！だってこの小説読んでるとつい、ブリッチしてしまうんですもの...w (2019年7月2日 20時) (レス) id: 2d0849d162 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - ゆっくりでいいささん» ゆっくりでいいささん、コメントありがとうございます！私も個人的にこのイラストが一番気に入っています！ (2018年12月16日 19時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりでいいさ - ６５話の一松の顔で大草原だったわ (2018年12月16日 16時) (レス) id: f5def87010 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - いつもイラストと一緒にお話も楽しみにしています！どっちも可愛いですね。一松のゲス顔もなんとも…。小話のリクエストで、スイカ割りとかスイカのお話みたいです（説明下手でごめんなさい）よろしくお願いします！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 4940cabbbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 | 作成日時：2016年6月6日 21時
