【まふまふ】そくばくおうじ 。

20:ひとりにしないでおうじ ページ22

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｢そういえば昨日の話ってなんだったの？｣


昨日、急に呼ばれたまふくん。
寂しかったんだから、
ひとりで待ってたんだから、

理由くらい聞く権利はあるだろう。





｢あー、それはね。なんか、今年の文化祭のバンドのボーカルは女の子らしいよ。｣


｢へぇー｣




女の子か。

そのバンドにはまふくんも入っているから、少しその女の子の事が気になる。


まぁ、必ずしも私が想像しているような美女ではないと思うし、
まふくんに好意を寄せていることもないのだろうけど。









｢かわいい、ってみんなにチヤホヤされてた。｣







！？！？








｢あ、それと僕のこと好きなんだって。｣








！？！？！！！？！？









｢………ははっ、Aちゃん顔に出過ぎ！｣

｢…えっ、だって！｣




考えていたことが当たってしまったのだから。

これは最悪な展開になったよ。
まふくん、もしかしたら私を捨てて美女に乗り換えちゃうかもしれない…。




捨てられる、とかそんなこと思ってる時点で、私はまふくんにぞっこんなんだけどね(笑)



美女を好きになってもいいから、

友達だけはやめないでほしい。
私の唯一の友達なんだから。








｢うそうそ！ 最後のは嘘！｣

｢え？ 最後のって｣

｢僕を好きって言うの。あれはテキトー｣

｢なんだよ！｣






騙された。


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