【まふまふ】そくばくおうじ 。

19:きんけつのおうじ ページ21

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その日はまふくんと帰った。

相変わらずまふくんは、人とすれ違う時は私と他人のようなふりをする。
少し気に食わないけど、しょうがないよね。





まふくんは、私と同じように友達が少ない。


いや、実は王子達にもこんな風に接する事が出来ないって言ってたから
本当は私しか友達がいないのかもしれない。





だからこそ、彼は言わずもがな私に甘々だ。





─────




次の日の屋上。

人が居ないことを確認して、まふくんは私に抱きついた。
相変わらず、きつい 苦しい 暑い の3コンボ。








｢ねー、僕Aちゃんのせいで金欠〜｣

｢え？ どうしたの、急に。｣

｢最近Aちゃんに奢ってばっか。｣







おかげで今の有り金500円玉だけだよーと、泣きマネをしてくるまふくん。
確かに、私は最近まふくんに奢られすぎだ。

購買、放課後のコンビニ、などなど。







｢だけどそれってさ、まふくんのせいじゃない？｣







私は、毎回のように自分で出すと言っている。

それなのに言うことを聞かず、
挙句の果てには
店員さんに勝手にお金を出してしまうまふくん。




金欠なら出さなければいいものを。







｢男なんだよ！｣

｢別に男が払うルールなんてないよ！｣

｢男心がわかってないなぁ、｣









まふくんは、そうやって言ってから
力任せにぐりぐりと私の頭を撫でた。






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