1話…昔の記憶 ページ2
何歳だっけな。
小さい頃に内緒で家を飛び出して一人で初めて公園に行った。
滑り台やシーソー、ブランコなどいろんな遊具があって初めて見たってこともあって、目をキラキラさせてその遊具に向かって走り出した。
そのとたん、
地球がひっくり返ったのかと思った。
ザッ
『うわーん』
転んで血が滲み出ている自分の足を見て、
自分だけしかいない公園で泣いていた。
『ぐすっぐす…』
大声で泣いていても誰も助けに来ない。
いつもだったらすぐに爺か婆かメイドが助けに来るのに。
一人じゃ何もできないんだな、私は。
そう思ってまた涙が出てきた時、
「君、どしたの？」
びっくりしてすぐに顔を上げた。
そしたら、同い年ぐらいの子が心配そうな目をしながらもこちらに笑顔を向けてきていた。
ーー優しそうな人だな
そう思った。
「ありゃりゃ。血出てんじゃん。」
そう言ってポケットの中を探ってを取り出した。
「俺さ〜よく怪我すっから、ずっと持ってるんだよね〜。」
絆創膏だ。
「はい、使って。」
私は訳がわからず、ポカンと口を開けてその子を見ていた。
その子は首を傾げ言った。
「どしたの？貼らないの？」
私も首を傾げた。
ーーこの子は私を知らないはず。なのになんでこんなに優しくできるの？知らない人に優しくしても意味ないのに。
その子はニッと笑って、
「じゃあ俺が貼ってやるよ！」
と元気に言った。
私はまだポカンとしていたがその子は御構い無しに私の足に絆創膏を貼りだした。
痛い。出来れば触らないでほしい。でも私は抵抗しなかった。
ーーいや、したくなかったの間違いかな。
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おそ松兄さんマジ兄さん…
by.作者
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作者名：ひよこ | 作成日時：2018年10月18日 22時
