2話…昔の記憶2 ページ3
「はい、出来た!」
その子は声を上げた。
「これで大丈夫!」
私は自分の足を見た。
下手だったが、絆創膏はしっかり貼り付けてあった。
「もう痛くないだろ?」
いや、まだ痛い。でもさっきよりは引いた気がする。
ーーそれにこの子の優しがが分かり、嬉しかった。
コクッ
私は頷いた。
その子はまたニパッっと笑って
「よかった!」
と言った。
「君、名前は?」
『A…茜屋A。』
「Aか〜俺は松野おそ松!!!おそ松って呼んで!」
なっ、A!と笑顔で言われた。
『なんで…』
「ん?」
私は気になった事を聞いてみることにした。
『なんで、手当てしてくれたの?やさしくしてくれるの?』
私は涙目でその子…おそ松を見た。
「うーん。なんで、とかないよ?困ってる子いたら助けるのが普通でしょ?」
おそ松は私に優しく笑いかけてきた。
ドキッ
…?なんでだろう。緊張とかしてないのにドキドキする。
「だから、A!!!」
おそ松は楽しそうに私の名前を呼んだ。
『…うん、おそ松。』
パアッと効果音でも出ているかのように一気に笑顔になった。こっちまで笑顔になる。
『ありがとう。』
私は微笑みながら言った。
そしたらおそ松は立ち、目をそらした。
「うん…どういたしましてっ」
おそ松はぶっきらぼうに言った。
どうしたんだろうと思い、顔をチラッと見てみると少し頬が赤い気がした。
「A!いっしょにあそぼ!!遊びに来たんだろ?」
私は立ち上がり、服についた砂をはらった。
『うん、いっしょにあそぼ、おそ松。』
そして二人で遊具に向かって走った。
遊び方がわからない遊具はおそ松が教えてくれた。
おそ松と遊ぶとすごく楽しい。
私たちは時間を忘れて公園でたくさん遊んだ。
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兄さん優しすぎますよね!?
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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年10月18日 22時