【呪術廻戦】好きな人から恋愛相談されています (ページ17)

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あれから1ヶ月くらいが経った。

そこそこ任務もこなして、たまにショッピングしたりを繰り返す日々。

それなりに五条の相談にも乗っている。

今日はそんな彼女と初めてデートに行くらしい。

『はぁ』

「ため息なんかついてどうしたの」

『あ、夏油』

そう私に話しかけながら目の前の椅子に座った。

肘をついて、少し垂れた前髪越しに横目で私を見る。

「今朝の悟、随分とご機嫌だったけど」

『あー、今日デートなんだってさ』

「…そう、もう悟はいいのかい？」

『まあね。…諦めたから』

なんとなく夏油の目を見たくなくて窓に視線を向けた。

　
　
「へぇ、そうなんだね」

『…うん』

「あっ、そうだ」

突然何かを思い出したように、手をポンと叩く。

「Aを連れて行きたいところがあるんだ」

『そうなの？』

「うん、だから今度の休日私にくれないかい？」

『それは全然大丈夫だけど、どこ行くの？』

「それは、行ってからのお楽しみ」

ね？と首を傾げて私に同意を求めてくる夏油。

『…分かった。楽しみにしてる』

「うん、いい子だ」

そう私の頭を一撫でして、嬉しそうに目を細めた。

こんなのに慣れていない私は少し恥ずかしくなって俯いた。

「じゃあ私はこれから任務があるから」

『う、うん』

「私もAとの '' デート'' 楽しみにしてる」

『え』

咄嗟に顔を上げるも、夏油の姿は扉の向こうに消えていて、私は彼のデート発言にただ固まることしか出来なかった。

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