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/帰りましょう。117 ページ38

Aside




黒「じゃあ、僕達は先に行っているので赤司君と一緒に来てください」




そう言った黒子君は、皆に声をかけてから先に歩いていった




朝、起きてから…何があったのかよく分からなかったけど、あの願い事が叶ったのかな…




目の前で微笑む赤司君は本物で。ずっと、ずっと会いたくてたまらなかった




思わず駆け寄って抱きつくと、赤司君はよろけながらも抱きとめてくれて、強く抱きしめ返してくれた




赤「会いたかった…ずっと、Aを想っていた」




あ「私もっ……」




また触れることの出来た温度に涙が零れた




あ「夢なんじゃないかとか、赤司君は私のことを忘れてるとか考えたりして…すごく不安だった……!」




赤「俺もだよA……だから、もし会えたら伝えたい気持ちが大きくなって…」




私の肩に手を置いて離すと赤司君は私と目を合わせた




赤「好きだよ、A。大好きだ」




心臓が煩いくらいに鳴って、顔に熱が集まる




赤「俺と……付き合ってくれますか?」




涙は止まることなく、滑り落ちていく




あ「は、い……!私も…大好きだよっ……!」




精一杯の笑顔で言うと、赤司君も笑ってくれた




赤「ふふ、知ってる」




あ「っ!」




そう言った赤司君は、ゆっくりと顔を近づけてそっと私にキスをした




ジワジワと広がっていくこのむずがゆい感じを、幸せっていうのかな




赤「ずっとこうしたかった……伝えたくて、あるふたりになりたくて……願い事を何回も唱えてた…」




あ「……!赤司君も…あの紙の続き…」




赤「あぁ。ポケットの中に入っていたよ」




あ「そっか……ふふ、私達があるふたりになったのかな?」




赤「そうだと嬉しい。Aと同じ気持ちだったことも、同じ願いだったことも……俺は幸せ者だな」




あ「私も幸せ者だよ」




また顔を見合わせて笑った




赤「さ、行こうか。黒子達が待ってる」




あ「うん!」




差し出された手を握ると、するりと指と指が絡まった




あ「っ……赤司君!」




赤「なに?A」




あ「大好き」




赤「っ……バーカ」




耳まで赤くなった赤司君は、握った手に少し力を込めて、恥ずかしそうに笑い返してくれた




例え、世界が違っても




突飛なことで出会えたのなら




起こることは、必然なのかな




なら、私はずっと伝えよう




貴方が大好きだと……






ーーーEND.

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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
- なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
- すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時

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