/帰りましょう。110 ページ31
私が落ち着くまで、ずっと赤司さんは抱きしめてくれていた。皆さんは何も言わずに、ただジッとこちらを見ていた
赤「落ち着いたかい…?」
頷いた私を見て、赤司さんは私を立ち上がらせた
桃「Aちゃん!」
あ「さ、つき……さん」
ギュッと今度はさつきさんに抱きしめられた
桃「なんて言ったらっ…私分かんないから……どうしたら、いいのかもっ…でも、でも!」
あ「…さつきさん。もう、十分ですよ……私は自分を信じます。だって、りんは私の親友ですから!……皆さんが思うことはあると思います。けど、これでいいんです」
さつきさんを離して、転がっているビー玉を拾い上げた
あ「まだ、整理とかつかないんですけど…私はりんも、皆さんも大好きです。さっ、帰りましょう」
もう、終わったんです
プラスチックの板を取って、赤司さんに目を向けた
赤「…帰ろうか」
周りを見渡すと、皆さんも頷いた
コロリと赤いビー玉を転がすと、プラスチックの板はパキンと割れた。それを合図にしたかのように、2つの大きな光が現れた
どうやらあの光に入れば帰れるみたいだ。勝手にそう思う。そして、2つもある意味に苦笑いした
どっちに行けばいいんだ?と話し合っているが、なんとなく皆さんは左に近づいている
私的には右なんだけどなぁ……
プラスチック割れた板の中から、あの紙が出てきた。もう意味無いのに…
【菜の花 「い」 これは】
あ「意味分からん」
赤「ははっそうだな。文章になっていたようだが、まだ全部はないみたいだな。けど、もう必要ないだろう」
あ「そうですね」
赤「ほら、Aも行こう。もう俺達だけだよ」
顔を上げると、あんなにいた人達は居なくなっていて、カラフルな面々が残っていた。あ、高尾さんも
黄「Aっち!赤司っち!はぁやぁく!」
紫「早く行こ〜…お腹空いた〜」
桃「行こ!」
あ「ま、待って…!」
手を引くさつきさんと赤司さんを止めた
赤「どうした?」
あ「えっと……」
もう一つのお別れ
あ…りんには会えるか
一生、会えないと言ってもいいかもしれない
いや、そうなんだろう
あ「私、あっちに帰りたいです」
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時