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/帰りましょう。100 ページ21

1歩踏み出した瞬間、一斉にゾンビが襲ってきた




火神さんは持ち前の反射神経でそれを避ける。私も、慌てて避けた。4階に居るゾンビはコッチに来れないのか、襲って来ない。気づいたが、ゾンビは区分けでもされているのか…?それなら、ありがたい




あ「赤司さん!4階に居るゾンビ…!もしかしたら屋上に入れません!」




火「おい、Aしゃがめ!」




あ「っ!?」




訳もわからずしゃがむと、壁にガンッと鉄の棒が当てられた。しゃがんだまま後ろを振り向くと、気持ち悪い容姿のゾンビがフラフラと見下ろしていた




また揺らりと棒を振り上げるので、体当たりをして倒れたゾンビの上を跳び越えた




ここに居てもラチがあかない。探さないと…!




あ「ぅわっ……!え、ちょ、待っ」




は、速いよ!速い!この体当たりしたゾンビ足速い!ヒュンッと音がしたので、右に跳ぶとさっきいた場所にガンッと棒が振り下ろされていた




火「紫原っ!!!?」




紫「う、そ…!」




後ろを振り向くと、身体が傾いている紫原さんが目に入った。そして、一瞬にして消えた




氷「敦っ!敦ーーーーっ!!!!」




近くにいた氷室さんが手を伸ばしても遅かった




あ「そんなっ…」




またゾンビが襲ってきたので右に走る。すると、角に細長いものを見つけた




あ「っありま…赤「Aっ!」……え…?」




ドンッと突き飛ばされ、視界に映る赤が通り過ぎていく。そして、その後に続いてゾンビが落ちていった




あ「赤司さんっ!」




赤「っ…」




パシッ…




間一髪で、赤司さんの腕を掴んだ。しかし、ずるりと滑って手を掴む




あ「は、なさないで下っわっ……」




グッと自分の身体も引っ張られる




赤「……」




あ「今、引き上げますからっ…」




赤「……A、聞いて?」




あ「嫌です!嫌ですからっ…!」




赤司さんは困ったように笑った




赤「君まで落ちてしまうよ」




あ「落ちません…!」




赤「A、お願いだ。手を離せ」




あ「嫌だっ。約束、したのに…!伝えたいことだって…あるんです!」




もう既に指と指をかけるような状態になってしまった




赤「……ふふ、Aは頑固だなぁ」




あ「っ……赤司、さん!」




赤「……ごめんね、A」




スルリと指が離れる。もうどんなに伸ばしても届かなかった




あ「っ……いやぁあああああ!!!!!!」

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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
- なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
- すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時

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