/帰りましょう。87 ページ8
胸が苦しい。涙が零れそうになる
1つ深呼吸して、上に顔を上げた
あ「赤司さ〜ん!行きますよっ…!」
赤「……あぁ」
階段の上に居る赤司さんを見上げる
あ「赤司さん。私は赤司さんに言いたいことがあるんです」
突然のことだったからか、赤司さんは目を見開いた
あ「けれど、これは今話すことじゃない気がします。これが終わった時、私の気持ちを聞いてください」
赤「っ…!」
赤司さんの頬が少し赤くなったことに、私も目を見開いた
あ「……行きましょう、赤司さん。早く、こんなもの終わらせて……皆でバスケをするんです!」
赤「…当たり前だ」
ふわっと微笑んだものだから、心臓がドクンと大きくなった
階段下のドアを開けると、青峰さんと目が合った
青「Aっ!」
あ「ど、どうかされましたか!?」
青「お、お、落ち着いて聞けよ!?」
取り敢えず、青峰さんの腹を殴った
あ「こっちの台詞です」
紫「うわ…容赦ない……」
赤「青峰、どうしたんだ?」
「それが…」と言って、青峰さんはポケットから紙を取り出した
青「本当についさっき見つけたんだけどよ…」
その紙に、見覚えがあった
【ふわちゃん(*^ω^*)より。「]」これで終わりです。】
あ「ふわちゃん。可愛いですね」
桃「だよね!ふわちゃん!」
赤「……青峰には似合わないね」
青「そーゆーことじゃねーだろ!!!」
てゆーか、これで始めと終わりが出てきた。今の所、全部で3つだ
青「それでよ、Aも持ってんじゃねーかと思って…」
バッとポケットを触ってみる。う〜ん、片方には髪の毛が入ってるし…もう片方は……
あ「あ」
手に触れた物を出してみると、同じ大きさの紙が入っていた
【スラズより。「か」あるふたりの】
赤「今度は…スラズ……?」
桃「あ、これ文章だね。か、ってなんだろう?」
青「そういえば、鏡の前で見つけたのも…文章だった気が……」
今「こっちにあるで」
ステージに腰掛けた今吉さんが、片手をふらっと上げた
笠「一気に見つかったようだな」
岡「これだけ揃っても、まだ意味が分からんがな」
日「まだ他にもあるってことか…」
花「考えても仕方ない。そろそろ5時間目始めないか?」
赤「そうですね」
紙を赤司さんにあずけて、私はスポバの元へと向かった
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時