/帰りましょう。91 ページ12
話が逸れたので、1回口を閉じた。そういえば、屋上が開いたと言っていたけど、どこのだ?
古「どうした?」
あ「あ、えと…どこの屋上が開いたのかな、と思いまして」
花「ああ。それなら2棟だ。生徒棟と3棟には屋上がなかった」
あ「そうですか。化け物…か……」
屋上から来る化け物ってなに。玄関から来る化け物もあまりよくわからなかったけど、首なしちゃん達だった
屋上……あ、宇宙人…?ちょ、待って。勝てない。え、灰色の「ワレワレハ」の奴?無理無理、お腹痛い
生徒棟の3階から2棟に進み、上に霧崎が。下に秀得が行くことになった
緑「気をつけるのだよ」
あ「あいさ」
高「こら、ふざけない」
コツと軽く小突かれた
あ「お2人も気をつけて下さい…」
嫌な予感がするんです。さっきから、モヤモヤとした何かが喉につっかえて、呼吸が苦しいんです
ドクドクと少し煩い心臓。何かの悪寒。震える指先。今までよりも嫌なものがいる
これはきっと、確実なこと。どうか、どうか…と願うばかり。私に出来ることは、少なからず皆を守れるはずなんだ
さ、顔を上げて。後のことは考えないで。例え、誰も居なくても、前に戻っただけ。それだけだから…大丈夫
あ「それじゃあ…」
高「また後でな〜」
緑「ああ」
秀徳と別れて、慎重に階段を上る。化け物が開放されたと言うのなら、多分屋上からだという意味
花「健太郎、一哉。後ろを見とけ」
古「…ん」
原「りょーかい」
皆の手元には一応武器がある。似合う
もう一度言おう。似合う
囲まれてる私はどんな立場だよ、これ
4階につき、廊下を進む。この校舎は、屋上に続く扉が階段の先にないらしい
真ん中あたりに、また階段があるようだ
花「止まれ」
花宮さんがそう言うのと同時に、皆もピタリと止まっていた。いきなり、何かの気配がしたのだ
周りには誰もいない。隣の教室にも影もなく、シンとした空間が広がっている
すると、ポツリと頬に何かが落ちてきた
雨漏り…?
首を傾げながらも頬を触ると、ヌメリとした。不思議に思って手を見てみる
あ「っ!?」
手は真っ赤に染まっていた
震える唇を噛み締めて、恐る恐る上を見上げると……
『……』
目が合うとニヤァと笑ったソレ。肌は焼けただている部分があり、片足がない。これは…確か……
ゾンビというやつだ
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時