影の少女は笑わない【黒子のバスケ】

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多分夢を見ていた。
お婆様と幼い私が占い勝負をしていた時の夢


何で勝負をしていたのかも、賭け金さえも、その場にいたギャラリーの姿も全て分からなかった
あぁでも、出真(ｲｽﾞﾏ)と泉一郎(ｾﾝｲﾁﾛｳ)が居たことは覚えてる。


『お婆様、次は誰を占います？』


中途半端な明るさの小さな部屋
丸いテーブルにお婆様と二人で座って、ギャラリーの将来を視たり、これからの事も視たり。
部屋には暗めの紅が沢山あって、でも自分達は占い師らしくそれっぽい格好をしていた。


『そうねぇ、カード占いで観客の皆様のご子息の性格を当てるのはどう？』


『受けました。それでは私は、そこの赤い髪のお方を』


直ぐ横にいる気難しそうな男性の手を引いている子息に目を付けた。
対してお婆様は


『わたくしは、白佐波さまのお嬢様を』


周りから歓声が上がる。
私が選んだ子息は【征十郎】と言うらしい。赤い髪の赤い目が特徴的な美少年だ


トランプのJからKをつかう。
絵札だけにしたトランプをシャッフルして、上から七枚目のカードを左におく。残ったカードから同じように七枚目を右におく。
二人共同じになったのを確認して、いっせーので開く


『ダイヤのキング。右は、ハートのキング。ですか』

『ハートのジャック。右はクラブのクイーン』


【征十郎】の表向きの性格は、ダイヤのキング…現実的で大人っぽい。
だけと本来は、ハートのキング…心優しく大人っぽい。
周りの皆さんはまた歓声を上げる。どうやら当たっていたようだ



『切りがあきませんわね、ここらで終わりです』

お婆様かそう言って、席をたった。
観客もそれに合わせて、次々た帰っていった

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