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表Aside
いつの間にか寝ていたみたいで
目が覚めたらもう次の日になっていた
すごい長い時間寝ていたはずなのに
まだ眠い
最近、寝つきが悪いせいなのか
充分な睡眠時間をとっているはずなのに
眠くなることがある
『やっぱり夜中、徘徊してるのかな、、、?』
だから体が休めてなくて
眠いのかもしれない
寝るとき足縛った方がいいのかも
朝の身支度をしながら
そんなことを考えていると
部屋のドアがノックされた
返事をしてドアを開けると
そこには珍しくリーバーさんが立っていて
その表情は
どこか私に気を使っているようだった
リーバー「おはようA
こんな時間から悪いんだけど、室長室に来てくれないか?」
『もしかして、また室長さんが起きないんですか?』
リーバー「あぁ、仕事溜まってるってのに
全く起きないんだ」
確か、一昨日からリナリーは任務に出ていて教団に居ない
リナリーが居る時には
室長さんを起こすのはリナリーの役目だけど
リナリーが不在の時は私の役目なのだ
『すぐ行きますね』
リーバーさんには先に戻ってもらい
身支度の続きをささっと終わらせると
私は室長室へ向かった
中に入ってみると
見慣れた光景ではあるけど
室長さんは書類に埋もれるようにして
机の上で爆睡している
書類を踏まないように進み
室長さんの元まで行って耳元に口を近づける
『、、、、お兄ちゃん、私、家出するね』
なぜこのセリフが室長さんに効くのかは
私には全くわからないんだけど
私のそんなささやきを聞いて直ぐ
室長さんはがばっと体を起こして
お目目いっぱいに涙を溜めて私を見た
コ「Aちゃん、、、」
リナリーの時と違うのは
叫ばないことだ
家出も何も
教団は家ではないのだけど
なぜか室長さんをお兄ちゃんと言い換え
家出すると言うと
直ぐに目を覚まして
思いっきり悲しい表情を向けられるのだ
いつか教団からいなくなると
心配しているのだろうか、、、?
『おはようございます室長さん
お仕事の時間ですよ』
私はにこっと笑って見せた
コ「Aちゃ〜〜ん!!
嘘でもそんな事言ったらダメだよぉ〜〜!!」
いつものことだけど
このタイミングで、室長さんは叫ぶ
そしてリーバーさんに鉄拳を食らう
ご愁傷さまです、、、
この後、室長さんはリーバーさん監視のもと
溜まっている書類に渋々手を伸ばした
.
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月4日 17時