傍観者でいたかった【D.Gray-man】２

62.へブラスカの所へ ページ17

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来るとは思っていたけど
ルベリエ長官が部屋にやってきた



毎回思うけど
この人の髪型、ハゲに見えるのは
私だけなんだろうか



ル「お久しぶりです佐倉井Aさん

こうしてちゃんとお話しするのは
初めてですね」



『こんにちはルベリエ長官』




この人は何を考えているのかわからない
恐ろしい人間



私自身が過去に
何かされたということはないんだけど



リナリーに昔何をしたのかは知っているから
警戒心だけが異常に高まってしまう




『ご用は何でしょうか』




ル「君が適合者であったこと
ノアの見方をしたこと

それに関して、結論が出ましたので
ご報告に来たんですよ」




結論、、、？



ル「これから私と一緒に
へブラスカのところに来てください」



『なぜ、、、でしょうか』




ル「君だって覚悟はしていたはずだ」




核心を言わないということは
私にとってきっと良くない事が決まったのだろう




私が考えていたことが起ころうとしていると考えて
間違いなさそうだ




『へブラスカに守ってもらえば
安心ですもんね』



ル「物分かりが良くて助かります
もっと嫌がって暴れるものと思っていましたよ」



『無駄な努力はしません』



ル「では、ついてきなさい」





久しぶりに部屋の外に出た
結局何日この部屋にいたのだろうか




通路を歩き何人かのファインダーとすれ違い
そのたびに向けられる冷たい視線




道すがら食堂の近くを通ると
中でアレンくんが重ねられたたくさんの食器に
埋もれるようにご飯を食べているのが見えた
隣にはラビの姿もある



二人とも元気そうだ






へブラスカのところに着くと
ルベリエ長官が不敵な笑みを浮かべた



ル「覚悟はよろしいですか？」



『はい』




私はへブラスカの目の前まで歩いた



覚悟はしていた
でもやっぱり死というものが
目の前に迫ると恐怖は感じる



へ「コムイは、、知っているのか、、、？」



ル「これは上が決めたことなのです」



コムイ室長には話していないのか、、、
ということはみんなも知らない


リナリー泣きそうだなぁ
あの子結構涙もろいからな、、、



結局ティキには会えないのか、、、



こうなる覚悟は決めていたし
今更抗おうなんてことは考えないけど



最後に、、、会いたかったな、、、、





心の中でそんなことを思いながら
最後を待っていると
ゴーレムからノイズが走った



敵襲！！




それはまさかの事態を知らせるものだった






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