キミの同担拒否リアコ【うらたぬき】

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しま さいど

志｢ふあ…ねっむぅ……でもまだデイリー出来てないんよなぁ…あ、畑も見とらん…。｣


さっきまで見ていたのは最近流行りのドラマだ。
流行りなのはきっとそのドラマの主役が"浦嶌もこ"だからだろう。

彼女の演技力は本当に尊敬する。
まるで本当に喜んだり、悲しんだり、怒ったりしているかのようで、身振り手振り…全てに惹き付けられる。

彼女の声も魅力的だ。
可愛い声やかっこいい声…いわゆるイケボ、 そして様々な面での感情のこもった喋り方。
もしかすれば声優にも向いているのではないだろうか。


志｢そういえばもうすぐうらたさんと行くんかぁ、もこちのライブ…｣


prrrrrrrrrrr


志｢ん、どしたん、＿＿＿＿？｣

《どしたん、じゃないでしょ！さっきからLINE送ってるのになんで返事くれないの！？》


電話越しに聞こえる可愛らしい声。
そこまで大した事は送られてないはずだし、"新着メッセージがあります"のメッセージもたった20分程前のものだ。

思わずその可愛さにクスッと笑ってしまった。


志｢ごめんってwドラマ見とったんよ。おかげでデイリークリア出来てへんのよ〜｣

《知らない！…せっかく志麻の家でゲームする時間作ろうと思ったのに…》

志｢あー、ごめんごめん。あとで予定表送るけん待っといて？……うん、うん…ん、おやすみ。じゃあ切るで？ん…。｣


俺も彼女も明日は忙しいんだ。
俺はライブのリハ、彼女は撮影、インタビュー、ダンスレッスンがある。

名残惜しいけど、お互いの身体の為にも休む時間を設けないといけない。

ﾋﾟｺﾝｯ

画面を開くと彼女から送られてきた"おやすみ"の可愛らしいくまのスタンプ。

俺もスタンプを適当に送って、デイリーを早めに済ませて明日のリハに備えて早く眠りについた。

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