ホグワーツ特急(2) ページ9
青年の名前はルシウス･マルフォイ。
マルフォイ家…ってセブルスが言ってた純血の一族の一つだったっけ…
何故話しかけてきたかは分からないけど、ルシウスは連れ添って、9と3/4番線への入口へと連れてきてくれた。
ルシウスは俺を挟んで反対側にいるリリーをまだ見ており、その視線は相変わらず冷たい。
「セブルス、リリー。先に行って」
そんな目線をずっとリリーに向けさせる訳にも行かないので、セブルスにリリーを連れて先に中に進んでもらう。
セブルスは少し渋ったがリリーの先程の様子を思い出して中に入る。
「…あんまり、俺の姉弟をいじめないでくれる？」
「…何のことだい？」
ルシウスをきっと睨みつけるが年上の余裕か話題をそらされる。
無視して中に進もうとすると、腕を掴まれる。
「…離して」
「悪いが、私は君の事が気になるな」
「…は？」
ルシウスの方を見ると、先程リリーに向けていた冷たい瞳のままだ。
…今ようやく分かった。
この人が見ていたのはリリーじゃなくて、この俺だった。
セブルスが渋ったのは、そういう理由だったってことか…
「何故、マグル生まれの彼女と…君のような者が一緒にいる？」
「…俺の姉弟って言ったの聞こえてなかったの？」
「聞こえていただからこそだ。君は半純血だろう？」
「…何を根拠に俺の事を半純血？ってやつで呼んでるのか知らないけど…俺にはA･エバンズって名前があるんだよ…立派なリリーとの姉弟だ。…ここまでありがと、助かったよ」
ルシウスの手を弾いてリリー達が待っているであろう中に入る。
汽車ではリリーがセブルスと共に既に席を取っていたようで窓からこちらに手を振った。
俺は後ろからくるであろう彼から逃げるようにリリー達の元に走った。
ルシウスにはちょっとだけ嘘をついた。
俺は孤児だからもしかしたら本当に半純血、ってやつかもしれない。
でも、俺にはセブルスやリリーのように才能なんてものは何も無い。
…ホグワーツに選ばれたのだってきっと奇跡のようなものだと思ってた。
でももし、ルシウスの言う半純血ってのが…
俺が選ばれた理由なら…
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八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
