今日のわんこ 112号 ページ36
Aが鋭い言葉で桃坂に言い返すと、棘のある言い方をした割には興味がなさそうにそっぽ向く桃坂。
桃坂「あっそ。ねえ、さっさとこれ持ってって。」
そう言って軽く足元のごみ袋を足蹴にする桃坂に(言われんでも持ってくわ)と互いに嫌悪の雰囲気を漂わせる。
A「それでは失礼します。」
Aは桃坂に一礼をすると、「ねぇ…!」と少し荒々しい声で呼び止められる。
?を頭に浮かばせながら振り返ると、桃坂はAに乱暴な手付きであるメモを押し付ける。
桃坂「部屋に戻ったら一人で読んで。」
それを最後に桃坂は廊下の奥へと歩き去っていった。
A&歪「?」
Aはよく分からない状態で渡されたメモを見つめる。
歪「読みます?」
Aの背後から歪は二つ織りにされているメモを覗き込む。
A「……いや、後で一人で読むよ…。」
メモが気になっている歪に中身が見えてしまう前にAはズボンのポケットに突っ込む。
A「さ!次行くよ!」
歪「はい!」
次でようやく6階、半分だ。
Aは台車に乗っているごみ袋で残り半分が乗るかどうか不安だったが、そんなことも知らずにエレベーターは上昇していく。
スマホの時計を確認すると、既に日を跨いで0:07と表示されていた。
それを横から見ていた歪は「あと2日…」と呟く。
A「?何の話?」
その話題を振ると、嬉しそうにその理由を答える。
歪「えへへ…2日後に近くに鬼の集落があるので、実験材料として捕まえに行くんです!」
まるで遠足を楽しみにしている幼子を見ているような感覚に思わず明るく相討ちを打って歪に聞く。
A「へー…!ていうか、そもそもなんで鬼の研究なんかしてるの?」
歪「?えーと…僕もそこまで詳しくはないんですけど、最近所長が凄いものを開発したみたいですよ!」
A「スゴいもの?」
あの所長から凄いものができたと聞いて絶対にこの現代社会に貢献できるものではないのが明白なため、同時にイヤな予感しかしない。
少し興味が失せつつもなんとか子供の説明を聞くように私は歪の言葉に耳を傾ける。
歪「はい!!鬼の血で電気?雷?ができたみたいですよ!」
A「へー、凄いね。(胡散臭い…。)」
そんな会話をしていると、6階に着いた。
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時